秀吉が、天下統一したしばらく後のこと。
秀吉が大事にしていた鶴が、
世話係の不注意で逃げてしまった。
世話係がおそるおそる報告すると、
最初は顔色を変え、しばらくは無言の秀吉だったが、
やがて静かに問いかけた。
秀吉、「あの鶴は唐(から)まで逃げたか?」
世話係、「いえ…いくら何でもそこまでは…。」
秀吉、「なら良い、日の本の中ならどこでも俺の領地だ。
領地の中にいるのなら、お前は逃がしたわけではない。」
そういって秀吉は世話係を咎めなかったという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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