信長は私を生かさない☆ | げむおた街道をゆく

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松永久秀、籠城の時、

信長はその討ち手として太閤(秀吉)を遣わした。
秀吉は箇条書きを以て信長に注進した。

 

その内容は
『某日、二之丸を破る、某日、本丸を破る、某日、久秀の首を取る。』
と、今後の予定が著されていた。
 

右筆が、

「これは如何なものでしょか。」

と云うと、秀吉は、

「こうしなければ、信長は私を生かさない。

もしこの通りに成らなければ死ぬ。」

と云った。
 

そしてその期日通りに、無理に討ち破り、首を筺に入れて信長に報じた。
 

これを見て信長は云った。
「これは偽である。久秀は首になっても、我が前に出てくる者に非ず。

筑前は機知にて、この事を為したのだろう。」

筺を開くと果たしてその通りであった。
 

久秀は遂に降伏せず、鉄砲の薬に火をかけ、自ら焚死した。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 太閤記・異聞、目次

 

 

 

 

 

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