織田家の人間が、厠で用を足していた時のことだ。
「コラ!なにをするんだ!」
下の方から声が聞こえた。
驚いて見てみると男がいる。
「下に俺がいるのになんてことをする!」
「す、すまない。ところでお前は誰だ?」
「俺か。俺は木下藤吉郎ってんだ。覚えとけ。
二度とこんな真似するんじゃねぇぞ!」
なぜこんなことをしていたかというと、
まだまだ無名だった秀吉は、
このようにして自分の名を売り込んだのである。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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