京の落書☆ | げむおた街道をゆく

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家康が、二条に居る頃、落書きをする者が多かった。

所司代・板倉勝重が、書いた者を捜索しましょう、と言ったが、
家康は、

「そのまま捨て置くべし。

そもそもどう言ったことが書いてあるのだ。見せてみなさい。」

と言うので、
御所柿の枝に短冊状のものがついたものを持ってくると、

それにはこう書かれていた。


御所柿は ひとり熟して落ちにけり 木の下に居て拾ふ秀頼

これを見た家康は、

「それでも落書きを禁止するべきではない。

ひどいことながら、心得になることもある。
そのままにせよ。」

と何度もご覧になって言った。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ どうする家康・異聞、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!