上の目、下の目☆ | げむおた街道をゆく

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信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

徳川家康は、家臣に重い役目を申し付けるとき、

必ず先にその下で働く者たちの意見を聞き、

その人々が支持する者を、

その役職につけるようにした、という。

勿論これには理由がある。

「人の上に居る人間は惣じて、

人の善し悪しが見えにくくなっているものなのだ。
何故ならどんな人間であっても、

上の者の考えに合わせそれに迎合し、

上の人間に気に入ってもらおうとしてしまう。

これは人情というものなのだ。

そのためその者の本心は非常に見えにくく、

どんな賢明な君主であっても、
上からの視点では、

その善悪を判断しずらくなってしまうのだ。

よって実際に下で働く者たちの意見を聞くことで、

上からの視点では見えないものを補うことができるし、

また下の者たちも、

自分たちの意見が汲み上げられた上役ということで、
その下知にもよく従うようになるのである。」

家康の人材の使い方の一端についてのおはなし。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ どうする家康・異聞、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!