世を憂う☆ | げむおた街道をゆく

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徳川家康が、ある時、

天海僧正、金地院崇伝、林羅山と言った、仏儒の歴々を前に、
こんな事を言ったそうだ。

「今は世も末となり、本来人を正しい道に導くべき儒教も仏教も、

正しい道から逸脱しているように思われる。

先ず僧は、本当の菩提の心というものを失い、

私利私欲を満足させることばかりしている。
 

道徳というものを持ち、人を教化、済度するような名僧は、

万人のうち1,2人もおるまい。

武家、出家、儒者…、いずれもその名に価する真の人は絶え果てて、

偽物ばかりが横行するのが、今の時代というものだ。」

そして彼の相談役の方を向いて、

「お前たち、その事について何も思わぬのか?」

天海達が、どんな顔でこれを聞いていたかは、定かではない。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ どうする家康・異聞、目次

 

 

 

 

 

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