首を取ってきた陪臣に☆ | げむおた街道をゆく

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徳川家康の陪臣が、

とある戦いで名の知られた者を討ち取って、
首を持ってきた。
「すごい奴の首じゃないか!」

と皆が、陪臣を誉めそやした。
 

このことを聞いた家康は、陪臣にこう言った。
「貴様の主人は、年若いわけだが、貴様がそいつと戦っていた時、
主人は何をしていた。」

「そ、それは・・・、どこにいらっしゃったか、存じませんでした。」

この男、若い主人のことを忘れて、敵と戦う事に夢中だったのである。

「己の手柄の前に、若い主人のことを考え、

主人に敵と手合わせさせて、

傍でそれを助けるのが貴様の役目だろう!

戦場で主人を棄て、
独断行動で首をとっておいて、なにが功名か!」

怒った家康は、主人を呼び出し、その陪臣を追放させたのだった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ どうする家康・異聞、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!