人の軽重の判断☆ | げむおた街道をゆく

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家康がある時、家臣の高木清秀を使番とし、

筧正重を旗奉行に任命しようとした。

この人事案に本多正信は、
「高木は高禄の士なので、こちらを旗奉行とし、

筧は小禄ですからこちらを使番とすべきでしょう。」
と、意見をした。
 

これは役職としては、旗奉行のほうが格が上であったためである。

ところが家康、
「禄が多い者を旗奉行にし、禄の少ない者を使番とする、と言うのは、

知行の多寡で人を用いると言う事だ。

これは人材登用の目的にかなうものではない。
わしが見るに、筧には旗奉行の能力がある。

そして高木は使番が相当であろう。

そう判断したため、
それぞれをその役職に就けようとしたのだ。

もし筧が小禄で、この役にそぐわないと言うのなら、
相応に禄を増やしてやればよい。
能力の有無を考えず、知行の多少だけで人の軽重を判断するのは、

人を使う道では無いぞ。」

そのように言われたそうだ。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ どうする家康・異聞、目次

 

 

 

 

 

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