徳川家康が、あるとき言うには、
「依怙贔屓」
と一言で言うが、依怙と贔屓は、別物である。
依怙とは、特定の人間を偏愛し、片手落ちの人事をする事で、
これは君主としてやってはいけない事である。
だが、贔屓とは、目をかけ援助してやる事で、
これは才能はあっても、まだ地位の低いものを引き上げるために、
君主として、むしろ行わねばならない事である。
このように、人の上に立つものは、
「依怙はしてはならない、贔屓はやるべし。」
と、心がけるべきである。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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