たんはん☆ | げむおた街道をゆく

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信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

家康のお伽衆で、

「たんはん」

と呼ばれる男がいた。

 

この人が、家康が戯れに投げた黄金を、巧みに受け取るので、

家康が面白くなって、手元にある黄金袋から、次々に投げてみると、
たんはん、それらを全て、すばらしい身動きで受け取った。
 

家康が、

「もう良い、ここまで。」

と言って奥に下がると、

 

側にいた本多正信が、
「黄金袋の中にまだ黄金が残っているぞ! たんはん、上様を追いかけるのだ!」

「承知!」

と、たんはん、家康を追跡!

 

それに気がついた家康、

「捕まってなるか!」

と逃げ出す。

 

城の中で、家康と、たんはんの追いかけっこが始まる。

「上様は、敵に後ろを見せられるか!」

との、たんはんの挑発にも、一気の逃げ切りを図る家康だったが、
ついに行き止まりに追い詰められ、

 

「年寄に、あまり無理をさせるな。」

と、黄金袋を、たんはんの前に放り投げ、

「全て、お前のものだ。」
と、負けを認めたという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ どうする家康・異聞、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!