これを食べて温まれ☆ | げむおた街道をゆく

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どこの地のことか、ほど遠き所に徳川家康が鷹狩りをした時、

折りしも雪が降り出して、御供の輩は濡れてびしょびしょになった。

家康は、その様子を見て御輿の戸を開け、

「とても趣深い景色だな。」

と言って、自らも濡れ添って、仮の住宅に到着した。

けれども、家康は自身にかかった雪を払おうともせずに、

「急いで粥を煮よ。」
と言って、粥を煮始め、少し粥を食べると、

残りはすべて御供の者に与えて、
「これを食べて温まれ。」

と、言った。

そのため、いずれの者も家康の親愛の情のもったいなさに恩情を感じて、
寒さを忘れる思いであったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ どうする家康・異聞、目次

 

 

 

 

 

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