鷹狩りでのマナー☆ | げむおた街道をゆく

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徳川家康は、関東地方にある自分の狩場の隣の土地を、

伊達政宗に狩場として与えていた。

ある日のこと、
政宗は、その土地で鷹狩りをしていたが、ちっとも獲物がなかった。
 

政宗、
「面白くない。こうなったら隣に場所変えするか。」
 

お供、
「隣は、大御所の狩場ですよ・・・。」
 

政宗、
「かまうこたねえ。ばれなきゃいいんだ。」

そこで隣に場所換えすると、面白いように鶴などの獲物が獲れ、政宗ご満悦。
 

政宗、
「大漁、大漁。よし、帰るか。」

すると、そこへ馬に乗った家康一行がやってくるのが見え、

政宗、あわてて近くの茂みに身を隠した。
 

政宗、
「危なかった、見つかったか。」

ところが不可解なのは家康の動き、なんと政宗を見つけるなり、

こちらも後ろを見せ逃げて行ったのである。
 

胸をなでおろす、政宗一行。
「しかし、あれはなんだったのか。」

謎は、その後、政宗と家康が会った際に明かされた。
 

実は、家康も、こっそり政宗の狩場に入り込んで、鷹狩りをしていたというのである。
 

家康、
「やばいと思って逃げ出したが、お互い様なら逃げることはなかった。」
二人とも、白状した後、大笑いしたという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ どうする家康・異聞、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!