遊郭☆ | げむおた街道をゆく

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駿府の城下町に、遊郭ができ、

徳川家の旗本御家人に、大人気となった。
 

家康は、内心、御家人の遊蕩を苦々しく思ったが、

遊郭が城下町の繁栄に貢献していることもあり、

特に取り締まりはしなかった。
 

しかし、家康が、遊郭を放任したことで、

御家人の中には、遊郭の借金で、首が回らなくなる阿呆が出る始末となった。
 

そこである作戦を考えた。

ある時、駿府町奉行から、
「上様が遊郭の遊女の踊りを御覧になりたいので、

上様の御前で選りすぐりの遊女による踊りを披露せよ。」

とお達しがあった。
 

数日後、遊女たちは、家康の御前で見事な踊りを披露し、

家康は、遊女一人一人に菓子を自ら与えるほどの上機嫌ぶり。
 

そして、遊郭に帰ろうとする彼女たちに町奉行はこう言った。
「上様は、殊の外、お喜びである。

そなたたちの内から、上様のお側仕えに、何人か召し出されると思うので、

その準備だけはしておれよ。

但し、この話は内密にな。」
 

この話を聞いて、すっかり有頂天になった遊女たちは、

早速、客の御家人たちに、その話を自慢した。

それを聞いた御家人たちは、
「こんなに口が軽い遊女たちが、上様のお側仕えになれば、

俺たちの遊蕩も、洗いざらい上様にばれるに違いない。」

と怖れ、その日を境に、御家人の遊郭通いは、なくなったという事です。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ どうする家康・異聞、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!