御宿勘兵衛をよく知るという者☆ | げむおた街道をゆく

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大坂の役の後、徳川家康は二条城で、御宿勘兵衛をよく知るという同郷の者を、
召して話を聞いた。

 

その時、その者が勘兵衛のことだけでなく、

国府台の戦いで名をあげたと口を滑らせたところ、

「お前は永禄の年に生まれたと言ったが、

国府台の戦いといえば、
北条氏康は五十前後、氏政は二十六か七ほどの頃だったはず。

お前はその頃、四歳か五歳だろう。

どうして従軍できる?

デタラメを申しおって、さっさと失せろ!」

と、家康を激怒させてしまった。

「あのような嘘吐きが、家人にいては風紀が乱れる。きつく罰してやる。」

家康はそう言ったが、まもなく死去したので、

その者が罰せられることはなかったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ どうする家康・異聞、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!