関ヶ原の戦いが終わった直後、雨が轟々と降り注いでいた。
東軍各隊の指揮官たちは、
「勝った勝った、めでたいめでたい。」
と勝利を噛み締めていた。
そんな時、徳川家康から触れが出された。
「兵士たちは飢えと寒さにより生米をかじりだしている。
雨が止まず、米が炊けないようならば、
米を水によく浸し、四時間ほどして、くずれかけてから食べろ。」
このような時に生米を食べると腹を壊す。
勝利に浮かれる指揮官たちは、
兵士のちょっとした動きに気づかなかった。
しかし、家康は兵士たちを見ていたのである。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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