治安の悪さに困っていた☆ | げむおた街道をゆく

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徳川家康は、関東に移ってすぐの頃、治安のわるさに困っていた。
 

奉行をおいてはいたものの、土地の事情に疎く効果はイマイチであった。
そんなとき家康は奉行に一人でいいから盗賊の頭目を捕えよと命じた。

その後、奉行は苦労してスリの大物鳶沢を捕まえ、家康の前に引き出した。

「もしお前が賊どもを江戸に近づけなれば、

命を助け屋敷をやってもよいぞ。さあ、どうする?」
 

「造作もないことです。

俺の手下どもを屋敷に住まわせ賊の監視をさせやしょう。

しかし、仕事がないと手下どもが悪さをしかねやせん。
そこでどうか俺を古着買いの元締にして下せえ。」
 

「よしわかった。お前の言う通りにしてやる。」

こうして鳶沢が働くようになると江戸の治安はすぐさま改善されたという。
そんなことがあったので鳶沢の名は富沢町という形で長く残されたのだった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ どうする家康・異聞、目次

 

 

 

 

 

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