見目麗しい小姓☆ | げむおた街道をゆく

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武田信玄は見目麗しい小姓を選び出し、密かに徳川家に送り込んだ。
やがて徳川家康はその小姓を召し抱えて側近くで仕えさせた。

ある日、家康は酒宴を終えて横になっていたが、

日ごろ黒本尊を拝めることを習慣にしていたのをこの日は忘れていたので、

起き上がって仏前にて念仏を唱えていた。

この時、例の小姓は家康が寝ているものと思い、

刀を抜いて衾の上に乗りかかって刀を突き立てるも、

即座に召し捕らえられてしまった。
 

そして家康に、

「ありのままを白状しろ。」

と言われると小姓はすべてを話した。

「若年でありながら主君のために一命を捨てて、わしを殺そうとしたか。
すばらしい志だ。決して咎めるに及ばず。」

そのように言うと家康は小姓を解き放ち、甲斐へ帰したという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ どうする家康・異聞、目次

 

 

 

 

 

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