竹俣兼光☆ | げむおた街道をゆく

げむおた街道をゆく

信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

謙信の持つ刀に「竹俣兼光」という刀があった。
 

元々は一農民の持つ刀だったのだが、
ある時、雷雨が起こり、この農民が刀を頭上に捧げもつと、
刀に雷が落ち、すると途端に雷雨が止んだ。
 

無傷だった農民が辺りを見ると、刀に血がついている。
雷神を斬ってしまったのだった。
という逸話のある刀で、この刀は領主の竹俣氏の手に渡り、
「竹俣兼光」の名で更に竹俣氏の主君である謙信の手に渡った。
 

謙信はこの刀を愛用し、第四次川中島にも持っていった。
そして合戦の折、謙信は一人の武将を一刀の元に切り伏せた。
甲斐軍の兵たちがその切り倒された武将を見ると、彼らは震え上がった。
なんとその武将は兜も鎧も断ち切られており、
更にその武将の持っていた鉄砲も銃身から真っ二つにされていたのである。

この刀は謙信の死後愛刀家であった景勝が保存し、
そして豊臣家へと献上された。
 

しかし大坂城落城の際に一人の落ち武者がこの刀を持ち出して逃げ、
ついにこの名刀はどれほど捜しても見つからず行方知れずとなってしまった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 越後の龍・上杉謙信、目次

 

 

 

 

 

 

 

ごきげんよう!