平将門の亡霊☆ | げむおた街道をゆく

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上杉謙信が、関東管領に就任した時のお話。

管領就任式を無事済ませた晩、謙信の枕元に、平将門の亡霊が現れた。
 

将門は、謙信に言った。

『その方、少々の武辺に奢り、誰の断りをもって関東の霸者を名乗るか。』
 

『余は新皇・平将門なり。関八州は渡さぬ。』

これに謙信、
「余は都におわす日本国天皇の勅命を受けて、関東の逆賊を討ち平らげよ、

と天子からお言葉を戴いておる。」

『・・・。』

「畏れ多くも新皇を語り、朝廷を蔑ろにする貴様は許して置けん!」

『!』

謙信は叫ぶやいなや、将門の首を一刀両断にした。

将門は霧のように消えたという。

侍臣が書き残した書には、謙信の刀には、まだ生温かい黒い血が流れていたと言う。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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