徳川家康が落馬した時、
馬の手綱が手にかかったままであったのを、供奉の侍の内、
素早く気づいた者が居て、走りより抜き打ちに手綱を切った。
これは馬が駆け出して家康を引きずるのを防ぐためである。
家康は彼に、
「状況に応じた的確な判断であった。」
と褒美を与えた。
上杉謙信が馬で川を越す時、、中ほどにて落馬したが、供のものがこれを抱きとめた。
謙信は岸に上がると、この者を即座に成敗した。
「我に組み付くほどの者は有るべからずと思っていたのに、
このような事、甚だ憎き次第なり。」
そう言ったという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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