悪童・虎千代☆ | げむおた街道をゆく

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後の上杉謙信、長尾虎千代がちょうど6歳の時のことである。
 

虎千代はあまりに乱暴や我儘が甚だしく、父親である長尾為景もほとほと困り果て、
手習いや学問を学ばせれば、少しは性格も治ると考え、

春日山城下の禅院・仙林寺の天室和尚の元に預けられた。

ところが、虎千代はなかなか、師の坊主のグズグズした意見など受け入れる様子はなく、
暇さえあれば相撲を取るとか庭木を伐るとか、

小僧を泣かし寺男を困らせることを、毎日の日課のようにして過ごした。

寛仁大度の天室和尚ではあったが、もはや手のつけようがなく、

為景に事情を知らせ、春日山城へと送り返した。

 

これは翌7歳の時のことである。

これには為景も仕方なく、家臣の加治安芸守春綱を頼んで、

彼の養子とし家の安泰を図ろうと思ったが、

これは虎千代が承知をしなかった。

そこで為景は再び天室和尚と相談し、

今度は下越後・古志郡なる栃尾の浄安寺に預けることにした。
そしてこれが、虎千代と長尾為景の父子の、永遠の別れともなった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 越後の龍・上杉謙信、目次

 

 

 

 

 

 

 

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