あ~ぁ、白血病になっちゃった -587ページ目
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えっ!俺が白血病?

2006年5月某日の午前、例年会社で行われる健康診断を病院で受診。午後職場に戻りいつもどおり仕事をしていると、

「○○病院の検診部の責任者ですが、お宅様が受診された本日の健康診断で深刻なデータがでました。すぐに入院しないと危ない状況です。今から、それが無理なら明日の早い時間にご家族と一緒に来てください。」

と病院からの電話。 私は、何がなんだかさっぱりわからず「はぁ、今日これからすぐには無理なので、明日家族の者と一緒に行きます」とだけ返事。

 

さっそく妻の職場に明日一緒に病院に行ってもらえないかと連絡したところ、普段体調を崩すことの無い私だからか

「何言ってのよ、あなた元気じゃない!忙しいんだから、急に明日仕事休めない!でも、どこが悪いのよ?」

「すぐ入院とだけしか…」

「とにかく明日いけるかどうかわからないからね」

まぁ、私自身も何がなんだかわからないんだから、嫁さんはさらにわかんないよな。でも、冷たいよな。と思っていたら、妻から、「さっきは、あまりにも突然だったので、驚いてしまってあんな態度になってしまった。明日は一緒に病院に行きます」とのメール。すったもんだしながら翌日二人で病院に行きました。

 

翌日、その病院の内科の血液専門医が言うには

「血液検査の結果、白血球の数値が通常の10倍あります。今まで、倦怠感や発熱などの症状はありませんでしたか?」と、聞かれたので

「昨日の健診の時に、最近疲れが取れないって、おたくの内科医に言いましたが、「若いのに何を言ってるの」と言われました。」

と答えたのだが、その返事は当然無視され

「とにかく、白血球の数が普通ではありません。これからすぐに入院していただきたい」

「入院の期間は、どのくらいですか?」

「1週間検査をし、病気であれば治療に約2週間、3週間は入院してもらいます」

「……」

「実は、白血病の可能性があるんです。このまま放置していると危険な状態になります。『慢性骨髄性白血病』ではないかと疑っています。」

横で妻は泣き出してしまい、私はというと「茫然自失」「疑心暗鬼」「青天の霹靂」という言葉が頭の中をグルグルとまわってました。とにかくすぐには受け入れられず、白血病たる病気がどういう病気かということもわからないし、本当にこの病院に自分の体を預けていいのか不安だったので、自宅からこの病院が遠いということを理由にして、紹介状を依頼しました。

 

その日は職場に戻り、上司にこれまでのいきさつを説明。白血病の疑いがあるということと、他の病院で検査しなおすが、すぐ入院するかもしれないので、当面の仕事の引継ぎをして帰宅。


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