酷暑の山口、夏紀行['18年7月] | 吉田の写真日記_鉄道旅行/小世界放浪

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今年(2018年)の7月は暑かった。

 

7/14-16の3連休は連日の猛暑日と
なりました。

以前から中国地方に行こうと思って
いましたが、この暑いタイミングで
思い切って出かけることにしました。

向かうは新山口。
宇部線、小野田線に初訪です。

 


午後の時間帯の新横浜。
これからのぞみに乗って新山口に
向かう。
'18.7.14新横浜

 

本当は伯備線や山口線に行きたかった
のですが、1週間少し前の中国地方豪雨
で伯備線は不通、山口線もSLは運休、
何より山陽本線が復旧の見込みたたずで
貨物は走らない。
そんななかの中国地方探訪となりました。

 


名古屋地区でのJR、名鉄との並走区間
'18.7.14 のぞみ45号車窓

 


夕日が沈む頃、新倉敷を通過

 

すっかり日も暮れた時刻に新山口に到着。
初めて訪れた地です。
小郡と言った方が馴染みがあります。
小郡駅→新山口駅に改称されたのは
2005年のこと。

 


貨物が走らない故か、妙に静かな駅構内。
線路を離れれば暗闇が広がる。
'18.7.14新山口

 

空気は澄んでいるように見えますが、
遅い時間になっても酷暑の余波残り、
明日に備えるため、ホテルに入り体を
休めるのが先決でした。

 

 

おっとその前に一杯やってから休むこと
にします。

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2018年7月15日

 

頑張って早起きしました。
宇部線を探索すべく、新山口6:00発の
始発列車に乗り込みます。

 


早朝の新山口駅前。

 

既に暑さが感じられる上に、これからの
うだるような暑さ、そのイメージが体の
中に染み込んでいて、予測が今に影響して
余計に暑さを感じてしまいます。

乗り込んだ電車は黄色の105系。
エアコンの効いた車内は快適でした。

 


上り新山口行きと交換。
窓の少ない倉庫のようなクモハ123が連結
されている。
'18.7.15

 

ちょっと魅力的なジャンクション風の駅
宇部新川を過ぎ、居能という駅で下車。
ここは小野田線との分岐点です。

 


下車直後のホームにて
乗ってきた105系と小野田線上り
クモハ123が交換する。
'18.7.15 居能

 

ホームの宇部新川寄りより、早速やって
来た宇部新川での折り返し下りクモハ123
を撮影します。

 

工場地帯の雰囲気漂う線路の向こうから
小野田線に乗り入れるクモハ123単行が
やって来た。

 

宇部線、小野田線の雰囲気を少し
味わったところで、一旦ホテルに
戻り体を休めた後(昼寝をして寝不足を
解消)再び宇部線探訪に炎天下のなか
向かいました。

 


日も高くなった頃のホームにて
'18.7.15 新山口

 


宇部線ホームに佇むクモハ123単行。

 

105系2連の運用の他にも、クモハ123
をくっつけた運用や、クモハ123単行
だけの運用が宇部線にあることを
知りました。

再び向かうのは居能駅。
小野田線が分岐して直後、大きな川
(厚東川)を渡る地形が気になって
いました。 

炎天下の中、川岸まで歩くのは勇気が
要ることで、暫し駅で躊躇していました。

 


昼下がりの改札からホームの眺め。
'18.7.15 新山口

 

とにかく屋根のある居場所が必要。
太陽の光を遮るものがないと過ごせそうも
ありません。

そんな中、小野田線下り電車が到着。
ホームの屋根のあるところでカメラを
構えました。

 


クモハ123が到着。
小野田線の運用はクモハ123の単行が基本。

ここをクリックすると動画に飛びます

 

さて、暑さの中、駅を出て川岸まで
歩くことを決心しました。

 

 

厚東川鉄橋が望めるところまでは1キロ強
ですが、川岸故、日差しを遮るものが
何もない事が予想され、そこまで行き
長い時間過ごすのは、決死隊でした。

まさに日差しに体力気力が奪われ、
薄れ行く意識の中、鉄橋を渡る
小野田線単行電車を何とか撮影しました。

 


厚東川を渡るクモハ123
'18.7.15 居能-妻崎

 

駅に戻るもの決死隊。自販機でペット
ボトル飲料を買って水分補給。
次の撮影場所に向かいます。

 

 


小野田線下り電車に乗って、先ほど
川岸に佇んだ厚東川を渡る。
'18.7.15 居能-妻崎 小野田線

 

 

小野田線を下り、支線との分岐駅、雀田
で下車しました。

 


左側より長門本山に向かう支線が分岐
する。扇形の敷地にレイアウトされた駅。
小野田線のクモハ123が入線。
'18.7.15 雀田

 


雀田駅駅舎

 

俗に小野田線と呼ばれる雀田-長門本山間
は列車本数が少ないことで知られてい
ます。朝の2往復と夕方の1往復と1日
たった3往復。昼間は全く電車が来ないと
いう贅沢な使われ方です。

その夕方の運用を見ようと雀田駅に
下り立ったのですが、暑さのため、
駅間を歩く勇気は出ず、雀田駅で電車を
待つことにしました。

 


暫くして現れたクモハ123。
雀田18:12発長門本山行きとなる電車。
ここまでは回送。

 


支線ホームに入線する。

 


遠くから雀田18:09発小野田行きの電車も
迫る。

 

 

暫し人の出入りがあった後、長門本山行き
1325Mが静かに出発しました。

 

長門本山で直ぐに折り返し、18:40に
1240Mとなって再び雀田に到着。

 


到着した1240M。支線ホーム暫しの賑わい

 

この電車、宇部新川行きとなるのですが
雀田に40分ほど停車します。
その間に小野田からの電車が先に来るの
でそちらに乗って新山口に戻ります。

 


新山口着18:27 クモハ123に乗って到着
'18.7.15 新山口

 

今宵は一杯飲んで明日に備えます。

 

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2018年7月16日

朝は少し遅め、新山口から宇部線電車に
乗り込み昨日車窓から海が見えた
常盤に行くことにします。炎天下の中です。



海に近い駅のホームに電車が到着
'18.7.16 常盤

 

2,3分で海岸に辿り着きます。
車窓から海が見えたのは駅の東側でした。

 


宇部線の運用は105系2連が基本
'18.7.16 常盤-床波

 


単行運用も存在

 

車窓からの印象とは少し違い、草草の間
から僅かに電車が顔を覗かせるだけ
だったのは残念でしたが、穴場的な
海岸スポットでした。

余りの暑さに、木陰を見つけそこに身を
置き電車が来る時間だけ、カメラを構え
られる場所に行くのでした。

 


周辺の海は遊泳禁止ながらも、歩くには
良いスポット

 

 

駅に戻り猛暑の中、もう一箇所撮影地を
目指します。炎天下のもと、惰性の
ような根性です。

昨日は小野田線が厚東川を渡るところに
行ったのですが、今日は宇部線の渡橋部
に行きました。

 


宇部線は岩鼻-宇部間で厚東川を渡る。

 


厚東川橋梁を渡る105系
'18.7.16 岩鼻-宇部

ここをクリックすると動画に飛びます

 

上の写真は並行して走る真新しい道路橋
から撮りました。余りの暑さに橋の下、
日陰になるところに退却。
電車が来る時刻になると、日に晒される
場所に出没するを繰り返しました。



厚東川を渡り終え、岩鼻へ向かう105系。


宇部線、小野田線猛暑の旅はここまで。
写真と字面だけでは暑さはよく伝わら
ないのですが、暑かった。

 

中国豪雨により貨物が普通なので、
動きようのない多くのELが側線に
置かれているのが不図車窓を過ぎり
ました。

 


火を落として長い間放置されたような
EF210、EF200が車窓を流れる。
'18.7.16 下関行普通電車より


帰りは北九州空港経由と少し寄り道を
します。やはり一度も下りたことのない
駅である下関、門司のホームに寄りました。

 


下関ホームにて、JR九州の415系が
乗り入れる。
'18.7.16 下関

 

JR西日本の国鉄型は黄色一色なので、
415系は古めかしい塗色ながら新鮮に
感じられます。

 

 


宇部線から直通のクモハ123を付けた
運用も下関まで乗り入れる。

 

下関海峡の下を関門トンネルで潜り
門司に到着。

 


415系と、それからアンパンマンのような
813系も行き交い、九州に足を踏み入れた
ことを実感する。
'18.7.16 門司

 

415系は関門海峡の主のような運用割当
でした。国鉄型未だ健在です。

 

それから日豊本線朽網まで行き、
この駅最寄の北九州空港へバスで向かい
ました。

 


空港への海上橋を渡るバスから見た夕日。



北九州空港を拠点とするスターフライアー
の旅客機。

 

酷暑の山口紀行、これでお終いです。
黄色一色ではありましたが、可愛らしい
クモハ123が元気です。
季節を変えて訪れたいものです。

 

終わり