田川、熊本の巻['18.5] その3 | 吉田の写真日記_鉄道旅行/小世界放浪

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昨日までの晴天とはうって変わって、

5月2日は雨の一日でした。
筑豊田川から肥後熊本へ、雨降る車窓を
見ながらの移動となりました。

熊本に下り、市の繁華街に向かいます。
乗るのはちんちん電車。

 

 

熊本の中心部・繁華街はJRの駅からは
離れています。熊本市電に乗って5つ目の
辛島町~水道町が市の繁華街。
★印の通町筋は、市電の通りと電停の背後に
熊本城がちょうど良く望めるところ。
市電とお城を絡めて撮れる場所。

'16.4の熊本地震でお城は痛手を受け、修復

のため足場を組んだ覆いが天守閣を囲み

ます。

 

連接車5014ABに遭遇。
2018.5.2 通町筋

 

上の5014は元西鉄福岡市内線で活躍、熊本

に1978年に移籍してきた車両です。
移籍時は4編成あった車両も他は廃車され、
5014のみ残存しています。

今回、この後も見れることを期待しました

が、見れたのはこの時限りでした。
平日混雑時限定の運用のようです。

 

右1090形1092、左0800形0801 

 

1090形は1055(昭和30)-1957(昭和32)年

製造。1091- 1097 の7両が在籍。
0800形は'08年に新潟トランシスで製造、
'09年より運行の超低床の連接車。2編成に
2014製造の1編成が加わり3編成あり。

 

右8200形8201 左9200形9204

 

8200形は1982年製造、オリジナルの軽快

電車。8201 8202 の2両が在籍。
9200形は1992年から製造のこちらも新車

発注されたもの。9201-9205の5両が在籍。

形式名から察せられるとおり、熊本市電の
新系列の電車は製造された西暦年号が形式に
反映されています。
ファーストナンバーが1992年に製造
  ⇒ 9200形

 

右1097 左9204

 

夕方のラッシュ時なこともあり、続行の
ような形で市電がクローズして走ります。

ところで今回の宿は電停の辛島町すぐ近くに
取りましたが、宿に着き部屋に入ると、
こんなことが待ってました。

 

ホテルの部屋のすぐ下に市電が・・・
2018.5.2 辛島町

 

電車が気になってゆっくり休めそうも
ありません。電車の音がする度に窓のところ

に身を寄せて外を眺めることになってしまい

ます。危険な思いを抱きつつ、取り敢えず

夜の街に繰り出しました。

 

熊本繁華街

 

辛島町電停~通町筋電停まで巨大なアーケド

街となっている。今日はちょっと高めの敷居

「青柳」にお邪魔。一人カウンターだけど

事前予約して入りました。馬刺し盛り合わせ

(HALF)、からし蓮根→辛かった・・

と贅沢なつまみで地酒の蝉(せみ)を飲み

ました。酔っ払いとなり巨大アーケドの下を

辛島町に向かって歩きました。

 

アーケード街終端付近。電車の走る通りに
辛島町電停がある。
上からぶらさがるくまもんに見送られて。
2018.5.2 辛島町

 

ホテルの部屋に戻りましたが、やはり市電の
音が近付く度に窓に身を寄せ、ウォッチング
してしまうのは、仕方のない性なのでした。

 

8800形8802辛島町電停停車中

 

8800形は1988年より製造の新系列車。
8801、8802の2両の他に、レトロ調車両
101が在籍。

 

8500形8501 満員の乗客を乗せ待機中

 

8500形は旧型車(1200形)を種車として足回

りを流用、8200形をベースとする車体に

更新した車両。1985年-86に8501-8504の

4両が在籍。

 

繁華街の入り口にある電停だけに常時人の
出入りがある。

(ここをクリックすると動画に飛びます)

 

市電の走行音茂く、終電まで意識から
離れることはありませんでした。23時過ぎの終電(23:25交通局前行)が去った
後、自然眠ることとなりました。

 

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2018年5月3日

 

そして路面電車の走行音を聞いて目覚める
こととなりました。

 

1350形1352 未だ朝早く車の通りは
少ないなかの走行
2018.5.3 辛島町

 

1350形は1960(昭和35)年製造、
1351-1356の6両が在籍。

 

電車は6時台から動き始めます。
朝の賑やかな時間帯に備え、輸送力のある
9700形、0800形の連接車も闊歩し始めます。

(ここをクリックすると動画に飛びます)

 

今日は旅程最終日、私もホテルを出て一日の
撮影を開始すべく蠢き始めます。

 

電停で1200形1205に遭遇

 

1200形は1958年-59年にかけて10両製造

され1201,1203,1204,1205,1207,1210の6両
が残存。日本初、路面電車に冷房が搭載
(1978年)形式だということです。

昨日も訪れた熊本城が望める通町筋にも
行きました。

 

修復中の熊本城バックに9700形9704
2018.5.3 通町筋

 

9700形は9701が1997年に製造され、以後
増備され5編成ある。日本初の超低床電車
であるといいます。

 

さて、未だ十分に市電探訪してなかった
ので市電に乗って終点の健軍町まで行って
みます。

 

熊本城・市役所前から通筋町にかけては
緑化された路床となっていてグリーンの帯が
遠方に伸びる。その向こうに修復中の
熊本城。

 

熊本の中心地のシンボル、鶴屋デパート
の横を電車は走る。

 

気軽な乗り物なので、
初めての土地を探索するのに、路面電車に
乗ってとりあえず終点まで行ってみるという
のは良くあることですが、乗ってみると
終点までとても長く感じることがあります。
やはり電停の停車だけでなく信号待ちも
多いので、普通の電車に乗るのとは
全然違います。戻る時間を考慮せず
終点まで行ってしまい、飛行機や新幹線の
時刻に遅れそうになる、など有り勝ち
なことです。

 

終点健軍町電停で順番待ちの電車。
2018.5.3 健軍町

 

健軍町では複数電車が連なっている姿が
見られます。

 

新水前寺にも寄りました。
ここはJR豊肥本線との乗換駅。
豊肥本線肥後大津では熊本空港行きの
無料マイクロバスが出ていて、市電乗換えで
空港へ向かう隠れたルートとも言えます。

 

1080形1085
2018.5.3 新水前寺

 

1080形は9701が1954年に製造され、1081,
1085の2両が在籍。

これで熊本市電(熊本市交通局)
の電車をほぼ一通り見れたことになります。

1080形
1090形
1200形
1350形
5000形  
8200形 ↓ 新性能系列
8500形
8800形
9200形
9700形
0800形

唯一1060形1両(1063)がありませんが、
これは車庫に居る事が多く遭遇は難しい車両
のようです。他ラインナップのうち、1080

形(2両)5000形(1両)はお目にかかるのが

難しい車両ですが、今回何とか目にすること

ができました。稼働率が低いことは実感です。

 

さて、昨日夕方より市電は満喫できました
ので、最後に熊本電気鉄道、をスポット

探訪します。その始点、藤崎宮前に向かい

ました。繁華街から歩いて行ける位置です。

 

古びた駅ビルの下で街中ローカル感漂う
駅に6200形到着。ここから熊本中心部に
向かう人たちが下車する。
2018.5.3 藤崎宮前

 

終点の御代志まで電車に揺られ、適当な

場所を見つけようと思います。

 

上熊本を発車、後ろ車窓。
2018.5.3 上熊本

 

熊本電鉄の車両基地は上熊本。構内には
引退した青ガエル5000形や更に古い71形
が身を置いています。その他稼働率の
低い6100形や200形ものんびりと昼寝を
しています。

 

ここからは20分ほどで終点御代志に到着。

 

終点御代志に到着した6200形。
線路はここで行止まり。
2018.5.3 御代志

 

折り返し藤崎宮前行き電車で発車を待つ。
同じような帽子のおばあちゃん二人。
姉妹かしら。

 


熊本市街地を走るので、道中これぞと言う
目ぼしい撮影場所は見つかりませんでしたが
新須屋-堀川の築堤風カーブがあり、折り返
し電車を新須屋で下車しました。

 

初夏の築堤カーブを行く6200形。
2018.5.3 新須屋-堀川

 

ラッピングにより車両はくまもん電車と
化しています。前と後ろで表情が違うのも
可愛らしい。下り側は笑い顔、上り側は
普通の表情、と言うか無表情。

 

こちらは上り藤崎宮前側先頭車。
お惚け顔にも見える。

(ここをクリックすると動画に飛びます)

 

元銀座線の01形もくまもんとなって
熊本路を闊歩する。


さすがご当地、くまもんだらけという印象
です。その余韻に浸った状態で帰途に就き
ます。熊本空港へ。夕方の便で羽田に
向かいます。

 

離陸直後の小窓より。

 

夕刻の日差しに煌く島原湾を見ながら
熊本ともお別れです。

 

高度を上げて暫し安定した飛行に

 

 

空の上も夕闇迫り、飛行機の車窓に広がる
風景が飴をのばしたような淡い色になって
来ました。

 

幕張、ZZマリンスタジアム上空


東京ゲートブリッジを真下に見下ろし
更に高度を下げる。

 

すっかり日も暮れ、夜の東京湾を低空飛行
で横切り羽田に着陸しました。

 

白色赤色の閃光輝かせ、これから
旅立つ機体。昼間とは違った光景。
2018.5.3 羽田空港

 

旅の終わりです。