こんばんは。
今日はフランスのアルザス地方の白ワインです。
アルザスの非発泡性ワインの原産地呼称(AOC)はシンプルで、2つしかありません。
一つは一般的なアルザスAOCで、もうひとつは格上のアルザス・グランクリュAOCです。
今日のワインはこのグランクリュで、ヘングストという畑です。
アルザス地方の面積は約8,000平方キロメートルで、グランクリュの数は50以上もあります。
しかし同じくグランクリュがあるブルゴーニュの面積は約31,000㎢もあるのにグランクリュは33個しかありません。
アルザスのグランクリュ、ちょっと多すぎない?
グランクリュの名にふさわしくない畑があるんじゃないの?
アルザスのグランクリュは昔からこういう疑問が絶えず、今日に至っています。
そもそも、なんでこんなにたくさんのグランクリュを認めてしまったのか?
政治的な匂いを感じますねー![]()
今日のワインのブドウはピノ・グリ。
ピノ・ノワールの突然変異種で、イタリアやアメリカではピノ・グリージョという名前で人気を博しています。
生産者はパーカー5つ星生産者、アルベール・マンです。
生産者
アルベール・マン
ワイン名
アルザス・グラン・クリュ・ヘングスト・ピノ・グリ
ヴィンテージ
2019(傑出したヴィンテージ)
生産地
フランス アルザス地方 アルザス・グラン・クリュAOC
品種
ピノ・グリ100%
アルコール度数
14.5%
テイスティング
濃いレモン色。
やや強い香りで、桃、マンゴー、パイナップル、黄色い花、ドライハーブ、ハチミツの香り。
半甘口、やや高い酸味、高いアルコール感、強い果実味のフルボディ。後味は長い。
分厚い果実味と少しオイリーな質感。最初から後味まで熟した果実の甘さが一貫して続きます。しかしその分グランクリュらしい複雑さやスケール感はいまひとつ。熟成のポテンシャルは感じます。けっこう甘い。
評価
18/20 ⭐️⭐️⭐️(Very good)



