こんばんは。
先日、ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズというワインを開けたところ、これがブショネでした
ブショネとは、コルクにカビが生えていて、ボトリングした後、そのカビの臭いがワインに移ってしまう現象です。
湿った段ボールの臭いがするとよく言われます。
最近はスクリューキャップやプラスティックコルクが一般的になったおかげで、ブショネは減ったと言われています。
実際、自分もブショネに当たるのは久しぶりでした。
ブショネにも軽微なものからキツイものまであるのですが、今回は後者でした。
そもそも、ミュスカって香りが命のワインですからねー、全部ドボドボ捨てました
近年は自然のコルクを使うのは高級ワインが多く、そういう高いワインに限ってブショネのリスクが高まるのは皮肉ですね
さて、今日のワインはもともとリーズナブルなんですが、近所のスーパーが棚卸しのため¥800で売っていて、「安っ」と思わず買ってしまいました。
(市場価格は¥1,400くらいみたい)
バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドは、ボルドーの格付1級シャトー、ムートン・ロートシルトのネゴシアンブランドです。
(ネゴシアン:他の生産者から買い付けたブドウやワインをブレンドして、自社ブランドとして商品化する生産者のタイプ)
ペイ・ドックは、フランスの南部、地中海沿岸一体(この地域はオックと呼ばれています)で造られたテーブルワインです。
いわゆるAOCワインよりも規制はかなり緩くて、安価なワインを大量に作れます。
生産者
バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド
ワイン名
カデ・ドック・カベルネ・ソーヴィニョン
ヴィンテージ
2022
生産地
フランス ペイ・ドックIGP
品種
カベルネ・ソーヴィニョン100%
アルコール度数
13.5%
テイスティング
濃い紫色。
香りの強さは中程度。カシス、ブラックチェリー、ブラックペッパー、キャンディ、焦がした木の香り。
やや辛口、中程度の酸味、熟した果実味、熟した中程度のタンニンのミディアムボディ。中程度の後味。
突出した要素がなく、飲みやすいです。しかし果実味の過熱感によるジャミーな甘さは近年の温暖化の影響を感じさせ、まったりとした味わいです。
評価
11/20点 ⭐️(acceptable)