ポルトガルの旅(コインブラ、バターリャ) | 鉄道で行く旅

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ポルトガルの旅のコインブラ、バターリャ編です。(旅行4日目の後半です)

 

コインブラ

コインブラは1139年から1255年までポルトガルの首都だったところです。古代ローマ時代にはエミニウムの植民地でしたが、その当時の遺跡はほとんど残っていません。1290年にコインブラ大学が設立されたことによって、ポルトガルの文化的中心地に発展しました。

 

コインブラにあるサン・セバスティアンの水道橋は、1570年以降のドン・セバスティアン(D. Sebastião)の治世に作られた建造物を再建したものです。この建造物は、「Arches of the Garden(庭のアーチ)」という名でも知られています。

水道橋の後方の建物はコインブラ大学の数学科や生命科学部です。

 

この全長1km、21のアーチで構成される水道橋は、王に仕える建築家、フィリペ・テルツィ(Filipe Terzi / 17世紀の人)の計画に従って建設されました。現在は、国の記念建造物に指定されています。

 

世界遺産のコインブラ大学です。

ドン・ディニス広場にあるディニス1世像です。後方の建物はコインブラ大学の医学部です。

 

コインブラ大学の法学部です。時計塔は「カブラ(山羊)」と呼ばれる大学のシンボルです。

コインブラ大学は、13世紀(1290年)に設立された世界最古級の大学のひとつです。ポルトガル屈指の名門国立大学とされています。大学が街の中心とみなされ、黒いマントを着たコインブラ大学の学生(約2万2千人)が行き交います。

 

コインブラ大学の「パコ・ダス・エスコラス(学校の宮殿広場)」にあるジョアン3世の像です。

 

コインブラ大学の「パコ・ダス・エスコラス」から遠望したモンデゴ川と「ライーニャ サンタ イザベル」橋です。

 

右側の建物がコインブラ大学のジョアニナ図書館です。修復工事中のため入場制限されており、外観だけを見学しました。ジョアニナ図書館は、ディズニー映画「美女と野獣」のワンシーンにそっくりとのことです。

この画像の中央やや右下(ミネルバの階段の上)にあるのがミネルバ(知の神)の像です。ここのミネルバは、地元では『街の見張りをしてくれている』という言い伝えがあるそうです。

 

国立マシャード・デ・カストロ美術館です。コインブラ生まれの彫刻家(1731-1823)の名前を冠した美術館です。この建物は、かつての司教館を改築したものということです。

 

コインブラの新大聖堂(Sé Nova de Coimbra)です。

16世紀末にイエズス会により建造されたバロック様式の大聖堂です。完成まで1世紀を費やしました。祭壇背後の壁の装飾は、17世紀末に活躍した彫刻家ジェロニモ=ルイスの代表作として知られています。「新」と言いながらも、18世紀に司教座が旧大聖堂から移管されています。

 

コインブラの旧大聖堂(Sé Velha de Coimbra)です。これはロマネスク様式の建築物です。

 

サンタクルス修道院です。

この修道院は1131年にアフォンソ1世(エンリケス)により創設されたものです。建築当初はロマネスク様式でしたが、16世紀にマヌエル様式に改修されています。18世紀末まで改築が繰り返され、ルネサンスやバロックの要素が加えられました。

 

サンタクルス修道院の内部です。両側の壁の下側は美しいアズレージョ(ポルトガルの装飾タイル)で覆われていました。中央やや左上にパイプオルガンが写っています。

この修道院は、コインブラでは大学と並ぶぐらいのシンボル的な建築物です。

 

コインブラの「ヴィスコンデ・ダ・ルース通り」です。ここの横断幕には『無料で読む(Ler liberta)』と書いてあります。

 

コインブラのポルタージェン広場(料金所広場)です。この広場の名前は、過去に南から市内に到着する商品に税金が課されていたことに由来しています。
彫刻家「コスタ モタ」による「ホアキン アントニオ デアグアル」の像があります。

 

【昼食はポルトガルの国民食である「バカリャウ(干しダラ)」をいただきました。ポルトガル料理は付け合わせに生野菜が出ることはなくジャガイモ料理が多かったです。】

 

バターリャ

ポルトガル中西部にポルトガル語で「戦い」を意味するバターリャという町があります。1385年、王位継承問題を巡りポルトガル軍はスペインのカスティーリャ軍と戦い勝利を収めます。バターリャの修道院は、その象徴として建てられ、正式名称を「サンタ・マリア・ダ・ヴィトーリア(勝利の聖母マリア)修道院」といいます。

 

世界遺産のバターリャ修道院です。

バターリャ修道院と地元の英雄アルバレスの騎馬像です。


バターリャ修道院は、ポルトガルの独立を象徴する建築物であり、1983年にユネスコの世界遺産に登録されました。

バターリャ修道院の身廊(しんろう)の高さは32mです。

 

バターリャ修道院は、ポルトガルにおいて、最初にステンドグラスを備えた教会建築です。

 

第一次世界大戦で亡くなった兵士の墓標(無名戦士の墓)です。

 

こんなところにネコちゃんが?!

 

この画像もバターリャ修道院です。

 

未完成の礼拝堂です。たしかに天井がありません。

 

 未完成といえば・・

Schubert Symphony No.8 D759 "Unfinished" Karl Böhm V.P.O. 1975 /シューベルト 交響曲第8番(第7番?)『未完成』カール・ベーム指揮ウィーン・フィル (akise san)

 

ポルトガルのナザレに移動しました。イスラエル(パレスチナ)のナザレではありません。

この日(4日目)に宿泊した「ホテル ミラマール」です。

 

「ホテル ミラマール」から望む大西洋(ナザレビーチ)です。

(つづく)