ポルトガルの旅(アヴェイロ、コスタ・ノヴァ) | 鉄道で行く旅

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ポルトガルの旅の続きです。今回はアヴェイロとコスタ・ノヴァです。(4日目午前)

 

アヴェイロ

大西洋に面した潟(ラグーン)に囲まれた水の都がアヴェイロ(Aveiro)です。

 

 

『王立語学学校』の建物です。

アヴェイロはポルトガル中部地方(ポルトとコインブラのほぼ中間)に位置し、大西洋に面した天然の良港として昔から重要な役割を果たしてきました。

 

街の成り立ちはローマ帝国時代、沿岸に広がる肥沃な潟(ラグーン)に多くの水鳥が飛来することからラテン語で「Aviarium」と名付けられたことから始まります。

 

小舟・モリセイロ(moliceiro)とアヴェイロ市役所です。

 

かつて海藻を運んだ小舟・モリセイロ(moliceiro)が運河を行き交い、背後に広がる色彩豊かな旧市街の建物が織りなす風景は「ポルトガルのヴェニス」と称される美しさで、訪れる人を魅了しています。

 

突き当りの建物はアヴェイロ地区議会です。旧市街の趣ある建物が、自然の豊かさと調和して唯一無二の風景を作り上げています。

 

アヴェイロは、16世紀には主要産業の製塩をはじめ漁業・農業が発展し、さらに遠洋漁業の特許取得で海上貿易の重要拠点として繁栄しました。その矢先、町は大嵐で壊滅的なダメージを受けてしまいますが、19世紀に港が整備されると再び活気を取り戻しました。

 

コスタ・ノヴァ

ポルトガル北部にある小さなリゾート地が「コスタ・ノバ / COSTA NOVA」です。

 

 

コスタ・ノヴァの街の建物がボーダー柄のパジャマを着たように見えることから、通称 “パジャマシティ” とも呼ばれています。

 

♪新しいパジャマを 買いました あなたのために~ (中条きよし「うすなさけ」からの引用です)

 

中央の建物は「シーフードレストラン コスタ ノヴァ(Marisqueira Costa Nova)」です。

 

目立った観光スポットこそ無いものの、「その街並みが可愛すぎる」と女性に人気の旅行地です。

 

このお菓子のパッケージのようにポップでかわいい建物は、昔の漁師が釣り道具を保管する倉庫でした。なぜこんなに目立つ家にしたのかには諸説あって、漁師たちが曇りの日に漁から帰ってきても一目で自分の家がわかるためだとか、バカリャウ(干鱈)漁などで訪れた北欧の街並みに影響を受けたからなど様々です。

“パジャマシティ”のコスタ・ノヴァでした。

(つづく)