新池ハニワ工場公園(前編) | 鉄道で行く旅

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先日、大阪府高槻市の新池ハニワ工場公園まで行ってきました。

(注)現地取材日は「平成30年台風21号」の通過前です。

JR西日本の摂津富田駅で下車しました。双頭レールのホーム屋根支柱があります。

 

2018年5月に今城塚古墳を訪れていますので、そのとき以来に見る「はにたん」です。

 

摂津富田駅前から高槻市営バスに乗って上土室(かみはむろ)に向かいました。

 

上土室のバス停付近です。名神高速道路よりも山側にある丘陵地です。土室(はむろ)はハニワを焼く室(ムロ)があったところとされており、古墳造営や葬送儀礼に関係したといわれる土師氏と関係が深いようです。おそらく藤井寺市の土師ノ里(はじのさと)も土室(はむろ)と同じ土師氏の氏族の地なのだと思います。

 

高槻市の「新池ハニワ工場公園」という名の公園に入りました。郷土史などを含めた児童や生徒への教育(社会見学・文化体験)を主眼にした施設のような気がしました。

 

秋とはいえ、まだサルスベリが咲いていました。

 

ハニワを焼く窯が復元されています。

 

現地にあった「ハニワ工場」の縮尺模型です。説明は以下のとおりです。

土室(はむろ)の丘陵上に、古代の埴輪工場(はにわこうば)跡・新池埴輪製作遺跡があります。この工場が操業していたのは、5世紀中ごろから6世紀中ごろまでの約100年間。発掘調査によって、埴輪窯18基、大形工房3棟、さらに竪穴住居14棟からなる工人集落などがあったことも明らかになっています。

 

復元ハニワです。出土したハニワから再現されています。

 

再現されたイノシシのハニワです。

 

再現されたイヌのハニワです。5世紀~6世紀の人々の生活を身近なものに感じさせてくれる逸品です。

 

これも復元された窯です。

 

窯が作られた斜面の上にある工房(復元)の作業場です。ここで焼きあがったハニワの仕上げなどを行っていたのでしょう。

 

公園の周囲は住宅地になっています。

(つづく)