草津線の三雲駅から貴生川駅まで歩く(後編) | 鉄道で行く旅

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「草津線の三雲駅から貴生川駅まで歩く」の続きです。

三雲~貴生川間の貴生川寄りの草津線の築堤を行く113系です。このあたりは河岸段丘により河床が低下した段丘面になるため、現在の草津線を開通させた関西鉄道が、この前後の段丘崖の地との高低差をなくすために軌道用の築堤を作った場所です。

草津線は関西本線のイメージが強い関西鉄道が最初に開業させた区間でして、1889年(明治22年)12月15日に草津~三雲間開業が開業し、1890年(明治23年) 2月19日の三雲~柘植間の開通により草津線が早くも全通しています。これは官営鉄道の経路から外れてしまった旧東海道の町を鉄道で結ぶことが関西鉄道の当初の開業目的だったからです。

 

その築堤の下の河岸段丘の段丘面に煉瓦の橋梁があります。

これは国分橋梁です。

 

北東側の入口の上部に関西鉄道の社章がレンガでデザインされています。いい仕事ですねえ。

 

内部は鋼材で補強されていました。

 

国分橋梁の南西側です。

 

段丘面にある稲田です。もう稲刈りをやっていました。

田一枚 刈りて立ち去る 社章かな (もちろん芭蕉の句のパロディです)

 

続いて、その稲刈りをしていた田んぼの横にある農道に続いている橋梁です。

新道橋梁です。農道とは思えない立派なアーチ橋です。

 

草やシダ類で一部が隠れていますが、橋梁の上部のレンガ積みが杉綾模様の凝ったデザインになっています。

 

新道橋梁の内部です。

 

「秋の田」と築堤の上を走る113系です。

 

貴生川駅近くにある草津線が杣川を渡る橋梁です。コスモスが咲いていました。

 

♪コスモスの花は今でも咲いていますか (コスモス街道からの引用です)

 

貴生川は甲賀市水口町にありますので、滋賀バスの甲賀忍者ラッピングバスが市内を走っていました。

 

貴生川駅からJRを乗り継いで大阪まで帰ります。

 

221系の車窓から、先ほど見た国分橋梁に続く道が見えました。

 

京都駅で新快速の車窓からJR奈良線の103系を見ることができました。

今回の投稿内容は台風21号の通過および北海道胆振東部地震の発生の前に書き終わっていた内容をそのまま公開しています。

(おわり)