「育たないのはマインドの問題」という勘違い。 | Work , Journey & Beautiful

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人材育成の課題に接していると、よく「本人のマインド(気持ち)の問題」だなんて言葉をよく聞く。どれだけ教育を施そうと、本人にやる気がないんだから無駄だというのがその言葉の意味することなんだけど、多くの場合、それは間違いであることが多い。


何度も書いてきたことでもあるけれど、モチベーションが上がらないのは多くの場合、

•目の前のやるべき事を作業レベルまで具体的に掘り下げて考える能力がない
•上手く成果を出す仕組みがない
•上手く成果を出す方法がわからない

のいずれかが課題であって、解決することは可能である。



危機感が抱けないのは、自分がおかれた環境と変化要因をとらえる能力がないから。具体的には

•財務知識とマーケティングといった環境を読む視点がないから
•課題を整理するフレームワークを知らないから

のいずれかが課題であって、解決することは可能である。



社会人になりたての社員が言われないと動けないとか、与えられないと行動が止まってしまうのは、

•多面的に考える視点を知らないこと
•相手の立場にたつとは何かを知らないこと
•相手に合わせて自分が変わる必要があることを知らない

のいずれかが課題であって、解決することは可能である。



結局のところ、気持ちの問題だとかマインドの問題だと言ってしまうのは「だから仕方がない」と言いたいがための他責思考の表れでしかないことが多い。もっと深堀すれば多くの問題は解決できる。


勿論全ての問題が能力の問題で解決できるものだと言いたいわけではない。勿論本人の働く意欲や動機によってはどうにもならない問題だってある。


だけど、自分にはどうにもできない、相手に変わってもらうしかない問題だととるか、解決に自分も貢献できる問題ととるかで結果は大きく変わる。


つまるところ、「だってあの人にはそもそもやる気がないんだから何を言っても変わりはしないよ。もはやこれはあの人の気持ちの問題。」と言ってしまうその人が対面しなくてはならない問題は、相手の問題に真っ向から向き合い、ともに解決しようとしない「自分の気持ち」である。




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