書いてしまった。ドラマ『アンチーヒーロー』最終回 | てっちゃんの明日を探して

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小説やドラマの感想、それと時事問題について、思ったことを書き殴るブログです。

この記事を書くつもりはなかったんだけど😅おとといからずっとmiletさんの「hanataba」が頭のなかで鳴り響き続け、困っているのでショボーン気持ちを整理するために書いてみます。

 

この荘厳なバラードは、人間の闇と光を描く重いドラマの内容にぴったりで、ほんっとに最高でした👍

 

 

ドラマ『アンチヒーロー』の最終回。

すごかったですねラブラブラブ

ドラマ全体がすばらしかったけど、とくに最終回は近年のピカイチ!!

 

最終回ってけっこう難しいんですよ。

全体的にはとってもよいドラマであっても、なぜか最終回は尻すぼみになりがち爆  笑

「ふてほど」や「VIVANT」なんかも、最終回はちょっと「あれ?」なとこ、ありましたよね滝汗

でもこのドラマは、最終回にきっちりと盛り上がりの最高潮をもってきて、視聴者がカタルシスを味わえるうまいエンディングにこぎつけてくれました。

 

まあ、木村佳乃の「裏切り」と、大島優子の「裏切らず」は、誰もが予想してたと思うんですよ。

だって、野村萬斎さん演じる検事・伊達原のそばにいて、オタオタしてるだけの役に、木村佳乃はビックネームすぎる爆  笑

岩ちゃんの血のついた上着を、長谷川博己さん演じる弁護士・明墨先生が事務所で保管したときも、「こりゃ後日何かに使うなあ」とわかるもんね。

でも、35分CMなしの後半と、ノンストップの法廷劇は、予想を超えて圧巻だった!!!

バレー女子がアメリカにストレート負けしてくださったおかげで🙏最終回直前にこのドラマの緊急座談会とやらが放送され、堀田真由が「台本のページをめくってもめくっても野村萬斎さんと長谷川博己さんの長ゼリフが続き、吐きそうだった」と言ってたわけがわかったわ~~爆  笑

とくに、大げさな演技をしながらひとり芝居を続ける野村萬斎さんは、すごかったびっくり

よくまああれだけの内容と分量のセリフを完ぺきに自分のものにして、ハイテンションを持続できるよね!

あれさ、合間にひと言挟む裁判官役の人とか、絶対イヤだろうな滝汗

だってずっと黙ってていきなりしゃべるから、噛んだりノドに声がひっかかったりしそうだし、そんなNGだしたら野村萬斎さんや長谷川博己さん、あの超長ゼリフを1からやり直しじゃん😱

気まずすぎる!!!!

日曜劇場名物、土下座じゃすまない爆  笑

 

オリジナルの脚本がまたすばらしかったよね~~!

あの法廷では、検察の闇を正すだけじゃなく、被告なのにめっちゃしゃべってる爆  笑長谷川博己さんに、ネット上で自分勝手な正義を振りかざし、赤の他人をひどい言葉で誹謗中傷する輩のことも、一刀両断させていた。

「人を裁くのは快感ですからねえ」って。

一度道を踏み外した人を許さない社会と、「だれもが必死に生きてるんだ。転んだ人間は踏みつけられて当然だろ」と言う伊達原に対しては

「あなたの娘さんが転んだときにも、同じことが言えますか」って。

不正に口をつぐんでいた女性判事や、証拠の隠蔽に荷担した刑事が、最後に改心してくれたのも後味がよかったよね。

とくに、『虎に翼』を見ている私は、司法の世界で女性が生きる難しさを象徴していた女性判事には、きちんと責任を果たしてほしかったので、すごくほっとしたわ。

 

それでいて、「みんないい人になりました。めでたしめでたし」で終わらせないのが、このドラマの真骨頂!!

だって、法廷で伊達原を追い詰めた、あの決定的な証拠!

あれはなんと、スタッフが作ったニセモノ、つまりでっちあげなんだもん!!ガーンガーン

それ、バレたら法廷侮辱罪だけじゃ済まないっすけど滝汗

長谷川博己の「人の善意なんてたいしたもんじゃない」というセリフも効いてたね。

そして最後の最後、「今度は僕があなたを無罪にして差し上げます」という、後輩弁護士・北村匠海のセリフのあとの、長谷川博己の「にやあ~~~ニヤリ」っと笑った悪い顔!!!

あの顔は、「戦メリ」のエンディング、たけちゃんの「メリークリスマス!ミスターローレンス!!」の顔のアップ(あの顔で私は100回泣いた💧)に次ぐ傑作だった照れ

それだけに、なんであそこでドラマを終わらせなかったのか!と思う。

なんで余計な1シーンを加えたのか!!

制作陣、ヘンな色気だすなや、あんなんいらんねんムキームキームキー

それだけが最終回の大きな不満でした。

 

このドラマって結局のところ、長谷川博己の演技力、というか演技の幅を、これでもかと見せつけるための舞台だったよね爆  笑

わざと大げさな仕草をしたり、エキセントリックな言い回しをしたり、そうかと思えば恫喝したり、激情を見せたり。

好きだった女性の文字に少年のように泣くシーンもあれば、検事時代のシーンではクールでストイックすぎる演技と、びしっと決まったスーツ姿も披露するラブ

彼がラス前の回で「人殺し!」と言い放ったときには、言葉と声のもつ重みに胸を射貫かれましたガーン

最終回では、そこに「部下たちに初めて向ける慈愛の瞳」や、エンディングの「にやり」までが加わって、私は心の底から「長谷川博己、演技うめえ~~~!!」と驚嘆しました。

やっぱ舞台で鍛えてきた人は、その辺のアイドル上がりとは基礎体力が違うわ爆  笑

負けじと食らいついていった北村匠海くんの演技もすばらしかったし、堀田真由ちゃんも見直したよチュー

北村くん、もう演技だけに専念したらいかがかねてへぺろ

 

最後に、このドラマのタイトルなんですが・・・。

今って、キムタクもドラマの主演してますよね?

既視感アリアリな内容のせいか、さっぱり話題にならないし、視聴率のほうも最初はさておき、後半はぜんぜんランキングで拝見しませんが滝汗

そのキムタクは以前「ヒーロー」というドラマで検事の役をやって、大人気でした。

今回は、その検事が、自らの地位や家族を守るため、無実の人を死刑に追い込む、バリバリの悪役。

で、タイトルが「アンチヒーロー」

・・・これって偶然ですよね?

まさかね。

ニヤリ