街中にある個人的な張り紙。
最近、うちの近所では「逃げたインコを探しています」などの行方不明動物の張り紙が多い。
ちょっと前には、逃げた犬を探す張り紙に、「見つけてくれた方には50万円支払います」って書いてあったっけ
でも、どう考えても逃げた場所が遠すぎるし、金額が高すぎる。
あれは何かの詐欺ではないのか?と私は疑っている。
とはいえ、愛するペットが逃げてしまったときの、飼い主さんの悲しみと後悔は、容易に想像できるんだよね
私もうちのが行方不明になったら必死に探すだろうし、自分を1万回責めて泣き暮らすだろう。
それとは種類が違うけど、同じように胸が痛くなる張り紙を、私は見てしまった
それは、駅から家に帰るルートから1本それた、とある事務所横の電柱にある張り紙。
「事務所を引っ越しするので、世話をしていた地域猫をどなたかもらってくれませんか?」
しかも、だ。
当のにゃんこが、私の目の前にいた
けっこう愛らしいサバトラちゃんなんだけど、子猫ならともかく、もう8歳になっているそうだから、なかなかもらい手が見つからないんだろう。
張り紙はちょっと黄ばんでいる。
もし、うちのが持病もちでなかったら、しょっちゅういろいろな体の不調に悩まされていなかったら、これまでかかった医療費や療法食代が100万いってたりしなかったら考えたかもしれない。
でも・・・でもでもでも!!!
ごめんよ~~~
どんなにゃんこも大好きだしかわいいけど、やはり「うちのコ」は別格なんだよ。
このコの治療にはできる限りの資源を投下したいし、その費用を犠牲にして、しかもに「ネコの病気の最大の敵」と言われるストレスをかける危険性を冒してまでは、あなたをわが家にお迎えできないんだよ~~
うちが貧乏で、家が狭くて、ほんとにほんとにごめんね
でも、ネコを飼うってことは、ネコの一生を引き受けるという重い決断だ。
何があってもこのコを見捨てない!という覚悟がないとできない。
してはいけない。
さらにさらに、「ノラにゃんにエサだけあげる、なんて中途半端に関わるヤツがいちばんよくないんだよ💢」とネコ業界では言われている←私にはどうにも割り切れない思いがあるけど
だから、事務所の人に「このコを家に引き取ることはできないけど、エサをあげての始末をするだけなら、毎日通えますけど」とも言えない
お腹をペロペロ毛繕いするにゃんこに後ろ髪を引かれながら、重い足取りで家に帰る私。
ああああ~~
罪悪感