突発性難聴のブログ -5ページ目

突発性難聴の経過(12/21)

(三度のM医師の宣告)

今日で退院から2週間。何回か通ったバスに乗り病院へ。

受付のあと、少し待って聴力検査。今日の検査技師は、わざとタイミングを外しているなのか、次の音がなかなか出てこなくて『うーん、聞こえてないのかな?』と何回か不安になった。


検査後、すぐ診察室に呼ばれる。M医師(女医)だ。にこやかな顔で問いかける。M医師の横には、研修医なのか、20台前半の白衣を着た女性が座っている。

「どうですか? 検査の結果も安定しているようですね」

机の上の結果表は、右と左とも、どの音もほぼ0デシベル近辺と回復を示している。

「はい、退院時には圧迫感とかがあったんですが、今週に入ってからぐんと良くなってきて、だいぶ軽くなりました」

M医師は、ステンレス製の円錐形の器具をぼくの耳にあて、中をのぞいている。

「はーい。よかったですね」

さて、ここでいよいよ核心の中途覚醒に入ろう。

「・・・で、先生。実は、退院後くらいから顕著に夜中に4回とか5回起きてしまう中途覚醒があるんですが、ステロイドの作用ということは考えられますか?」

「うーん、ステロイドはもう切れているはずだし・・・。ま、入院って、生活のリズムを壊すので、そういうこともあるんじゃないですか。しばらく様子を見てください。・・・薬といっても、睡眠薬を出すくらいだし・・・・」

えっ?入院で生活のリズムを壊した?

・・・そうか、M医師は知らないのだ。『ステロイドの副作用で、腎臓の機能が低下し、副腎皮質ホルモンが十分に分泌されなくなると、不眠症状が起きるみたいですよ。あまり重篤でない副作用として報告されているみたいです・・・』なんて、医師の前で、しかも研修医とおぼしき人がいる前で言うことなんてできない。

<不眠はうつのサイン>を知らなくても無理はないけど、ステロイドの副作用については、もう少し知っていても良いと思うのだが・・・。それとも、ぼくの得ている知識が間違っているのか?

「わかりました。少し様子を見てみます」

「はい、では今日で終わりです。また、何か具合の悪いことがあったら、すぐ来てくださいね」

「ありがとうございました・・・」


清算後、再びバスに乗り自宅へ。相変わらず日当たりの良い自宅のリビングはとても気持ちが良い。仕事に行きたくないけど、休むわけにもいかない。泣く泣く午後から職場へ出勤する。


(えっ?いなかったの?)

午後、仕事をしていると、上司が来て何か謝っている。

「昨日はすみませんでした」

「えっ?」

「ちょっと用事があったので忘年会欠席させていただいて・・・」

えっ?いなかったの?ぜ~んぜ~ん気づかなかったですよ、気にもしてないですから、なんて言うわけにもいかず、

「あーそうですね、残念でした」と話を合わせたりして。


(薬剤師は・・・)

仕事が一段落したところで、薬剤師の友人のいる部署に行く。

ステロイドによる睡眠障害の副作用が、副作用というよりむしろ後遺症であることを確認しようえと思ったからだ。

彼の机の上には書類が積んであって、どうも不在らしい。

隣の人に聞くと、やはり出張だった。

場合によっては(ステロイドの作用によるものだとの確認ができたら)、かかりつけの内科医のところへ行って、少し相談しようと思ったが、来週にしよう。なんとなくだけど、今夜は中途覚醒がないか、あっても少しで済むのではないかという期待感があるから・・・。


明日から3連休~。連休前の夜が一番うれしいぞ。



突発性難聴の経過(12/20)

(不思議な忘年会)

今日は職場の忘年会。これもお勤めの一つと、会場へ向かう。たしか、会場の店はテーブル席だったはず・・・、と考えながら向かうと、やはりテーブル席。なんと、6つ?7つ?のテーブルに分かれての宴席。しかも、壁や柱があって、互いに見えない構図。まぁ、抽選で決まった同席の4人は「フツー」系なので平穏だったが・・・。


しかし、お料理の出方が遅くて(そんなに高級な店ではないし、むしろ庶民的な店!)、しかも見た目優先の小盛料理で、3回もお箸をつければなくなってしまう感じで、次の料理もなかなか来ない!

そんなこんなで、気づいてみると、もう九時半。電車組があわてて帰ったのを潮に、向かいの青年と一緒に途中退場したのは9:45。なんと、3時間。盛り上がらない忘年会でした。


一応、病後ということで、ウーロン茶しか飲まなかったのだけど、上司が来て「お酒、飲んでるのか?」みたいな聞き方をされたのも興ざめ。自宅へ帰ってきて10時過ぎ。空腹で、りんごをむいて食べる。・・・なんて、無駄な時間を過ごしたのだろう、と思うのはぼくだけ? せめて、今日が金曜日だったら良かったのに。


(一番多く出る副作用)

時間はさかのぼって、今日の夕方。薬剤師の友人からメールが来た。

某病院の副薬剤部長に話しを聞いてくれたとのこと。


[突発性難聴等の治療で使われるステロイドで一番多く出る副作用が不眠だそうで、心配することは無いとのことです。もし、不眠(中途覚醒)がひどいようであれば、医師に相談をして睡眠導入剤などを処方してもらったらどうですかとアドバイスしてくれました]


ということで、やっぱりそうなのか!という感じ。腎臓の副腎皮質ホルモンの分泌が遅れているのだろう。仕事も意欲は失っていないようなので、うつにはなっていないような感じ。ただ、今日も、単純な計算を間違えたりして、その兆候はなきにしもあらず、というところ。

明日は、通院日なので、とりあえず中途覚醒について、M女医に話してみることにしよう。


・・・しかし、今日はもう11時過ぎ! 最近のぼくだったら、もう眠り始めている時間。この分ぶんだと、寝るのは0時か?(仕事の延長で失われた時間が恋しい)


ちなみに昨夜(今朝)は、中途覚醒は3回くらいで、しかもすぐまた寝入れたけれど、早朝覚醒で4時頃目覚めてからは、うとうとくらいしか眠れなかった。


突発性難聴の経過(12/19)

(回復を実感)

昨日に続き、今日も耳の具合は良くなった。仕事中は、ほとんど忘れているし、ふと思い出したときの圧迫感も、昨日に比べてかなり和らいでいる。このぶんだと、何日か後には全快するかも?という希望も沸いてくる。


耳の不安感が後退したためか、仕事中も、ふと気づくと以前だったら『面倒くさい』と思うような議論をしていたりと、少しずつ回復に向かっていることが実感できた一日だった、気分的には・・・。


(昨夜は中途+早朝)

ただ、問題は中途覚醒。昨夜は4回目がさめてしまったし、早朝4時に目覚めてしまって、30分ほど眠れなかった。うつ病のサインで気をつけなければならないのは中途覚醒と早朝覚醒であるとの記事を読んだばかりだったので、少しショックだった。それに、昨夜はもう眠くて眠くてたまらなかったのに、ぐっすり眠れず4回も起きてしまうなんて、本当に脳内の何とか物質が足りないのだろう。

確かに、今日、職場で電話番号を押し間違えたり、何か変だと思ったら資料の語句を読み違えていたりとか、ボーとしているようなところもある。そういえば、昨夜はシャンプーとボディシャンプーを取り違えて、シャンプーで身体を洗うところだった。


朝、職場のパソコンを開いたら薬剤師の友人からメールが来ていた。昨日の夕方、ぼくが帰った後に来ていたメールだった。

どうも、ステロイドによる睡眠障害は「重篤ではない部類の副作用として報告」されていて、対処としては「抗うつ薬」、「睡眠導入剤」などの投与を行うらしい・・・、という内容だった。メールの送信時間からみて、彼もインターネットで調べてくれたのだと思う。(もう少し調べてみます、とのことだった)

重篤でない副作用、というところが少し安心材料であったが、症状があるところが悩みの種、といったところだろう。ただ、今日は、耳の具合もかなり良かったし、仕事も前向きになれているみたいなので、『もしかしら今夜は眠れるのでは・・・』という漠然とした期待感がある。さあ、どうだろう?


明日は職場の忘年会。ちょっと憂鬱な気分。


突発性難聴の経過(12/18)

(耳は快方に)

今日は朝から左耳の具合が良かった。昨夜、寝たときから、耳鳴りが低くなっいて(耳元で鳴っている古い蛍光灯50本のジーンが10本になったくらい)、もしや?と快方を感じたのだけれど、朝、起きたときも何となく耳の圧迫感が少ないのを感じた。一日を通しても、耳の不調を忘れている時間がかなり多かった。(ふと思い出すことはあっても、仕事をしていると気づかないくらい)

今は、一日の疲れか、それなりの緊張感の緩和からか、少し圧迫感を感じるが、感覚的にも、かなり治っている気がする。


(昨夜は4回?)

ただ、耳の具合が良くなる反面、中途覚醒は治る気配はなく、昨夜は午前1時15分(就寝からわずか2時間後)の1回目から4回(5回?)目覚めてしまった。

そのため、今は、とてつもなく眠い。昨夜の今より、数段眠い。

昨夜は、靴下を履いて寝たのが良かったのか、目覚めることはあってもトイレに行きたいとは思わなかった。これて、トイレが理由で目覚めてしまうのではないことが判明した。


昼間、薬剤師の友人のところへ行って、中途覚醒がステロイドの副作用なのか聞いてみたが、「現場を離れてかなり経つので、・・・うーん、調べてみるよ」。(プロとして、中途半端なことを言いたくないのだろう)ということだった。


・・・しかし、この眠さは尋常じゃない。今、ベッドに入ればコロリと眠ってしまうだろう。(中途覚醒はどうだろう?もしかして、そのまま眠り続けるかも、という期待感を感じるほど眠い!)

明日、休みだったらそのまま寝てしまうという選択肢もあるが、さすがに仕事となると、お風呂くらい入りたい。こういう時って、得てして風呂に入ったりすると、途端に眠気も醒めてしまうことがあるけど、今日はどうだろう?


早く眠りたい。朝までぐっすり眠りたい。今日は早く寝よう!

突発性難聴の経過(12/17)

(かなり改善)

今日は、左耳に残っていた軽い閉塞感がだいぶ減ってきた。改善が実感として意識できた一日であった。(・・・とは言いつつも、昨日に比べてという意味であって、まだまだ完全に消えるには日にちを要するであろうし、その確信もない)

ちなみに、夜眠るときは、静かな中、ジーンというような耳鳴りが両方の耳から聞こえる。何十という数の古い蛍光灯が耳元でなっているような感じだ。


(昨夜も不眠)

昨夜は、都合5回くらい目覚めてしまった。5回くらい、というのは逐一数えるのが嫌で数えたくないから。最初に目覚めたのが1時半。入眠後、わずか2時間。それで、次に目覚めてしまったときも時刻を見るのが嫌で、ただじっとしていた。

明らかな「中途覚醒」である。いったい本当にステロイドの副作用なのか、薬剤師の資格を持つ友人に聞こうと思い、彼のところへ行ったら出張で不在だった。


ぼくの仮説では、ステロイドの副作用で腎臓の働きが弱くなり、ホルモン異常が生じて不眠症状が現れているのではないかと思うが、如何に? ステロイドの副作用には「不眠」や「うつ」が書かれている。


(2週間以上続く不眠は・・・)

怖いのは、やっぱり、うつ。うつの初期症状は、本人もうつであることを自覚できない(自覚していない)場合が多いらしく、まず「不眠」が症状として現れるらしい。2週間以上続く不眠は医師の診断を受けることが望ましいらしい。今はまだ仮性だれど、やはり寝不足で昼間眠いし、ボーとして、仕事に身が入らなくなったりすると、本当のうつに移行することも考えられなくない。それに、夜、眠る際にも『また起きてしまうんじゃないか?』という脅迫観念で入眠障害にもなりやすい。ほんと、困ったものだ・・・。


昨夜、不眠のを2分別と書いたが、正解は3分別で、入眠障害と中途覚醒と早朝覚醒の3つらしい。これに、眠っても眠りが浅い症状が加わって4分別もあるらしい。


とにかく、いずれの場合も、「2週間以上続く不眠はうつのサイン」ということなので、真剣にならなくては・・・。退院から数えたら、今日で一週間と2日。じいちゃんのいびきに悩まされていたときも、実はいびきが中途覚醒の原因ではなかったとすると、もう2週間を超えている・・・・。

でも、まぁ、入院時は、じいちゃんのいびきに悩まされていたので退院時から数えることとして、自宅に帰ってきてから、最初の覚醒時には決まってトイレに行きたくなってしまうので、寒いのでは? そんなことはないと思うけど、一応、今夜は靴下を履いて寝てみようかと思ったり・・・。


(今日、実は精神科医と同席する機会があったので聞いてみたら、どの程度の不眠が病的な不眠であるかの境界はなかなか難しいのだけど、疲れているのに、入眠障害や中途覚醒、早朝覚醒などの不眠症状があったなら、それは病的と言わざるを得ないとのことだった。仕事の席だったので、個人的なことを聞くのはどうかと思ったので、そこで止めておいた....)


今、かなり眠いので、これで中途覚醒したら本物の「不眠」=「うつのサイン」かも?