ゾイド徒然草 -202ページ目

『ワンダと巨像』が凄いわけで。

 あいかわらず忙しさが継続中。そんな中でも頑張って「ファイプロ紳士録」も更新。なんとか時間を確保してようやくPS2のゲーム『ワンダと巨像』をプレイ。発売日に買ったものの、立場上『ゾイドフルメタルクラッシュ』をやんなきゃならなかったので手つかずだったのだ。


 PS2に火を入れ、まずはしげしげとオープニング鑑賞。既にショートムービーの一作品として評価できる。前作『ICO』を彷彿とさせる幻想的な美術が美しい。

 ゲームの内容だが、主人公のワンダが死んだ少女を生き返らせるという願いを叶えてもらうため、動く「巨像」たちを倒していくというもの。

 巨像は巨像というくらいだから、でかい。ワンダの十倍も百倍もある。いかにこれを屠るのか。急所(頭など)までよじ登って滅多突きにするのである。

 そのために、このゲームで一番重要なアクションは「つかまる」ということ。R1ボタンを押している間は、とっかかりにつかまる。つかまってぶら下がっている間は「腕力ゲージ」が低下していき、ゼロになると力尽きて落下。つまり、腕力が尽きる前に適切な経路、いわば「アタックルート」を見つけて登り切らねばならない。これはロッククライミングの感覚に近い。無論、巨像も易々とは登らせてくれず、体を震わせて振り落とそうとしてくる。振り回されると「腕力ゲージ」の減少が早くなる。巨像の動きが収まるのを見計らって登らねばならないわけだが、これまた天候の回復を待って山頂にアタックをかけるが如し。で、弱点まで登り切ったら旗を掲げる如く剣を突き立てるのだ。山と違って頭を刺された巨像は大暴れするのだけれども。


 私の場合、最初の巨像から大苦戦だった(というか、巨像に辿り着くまでにも苦戦した)。最初の巨像はヒューマノイドタイプ。全長30mはあるだろうか? こいつが右手に持った巨大な棍棒で殴りつけてくるのだ。弱点は頭頂部のようだが、どうやって登ったものか……考えているうちに一人目のワンダは踏みつぶされて圧死。

 絶望に捕らわれそうになるがコンティニュー。よく観察すると、左脚は毛皮で覆われている。ボタンで飛び付き、R1ボタンを押してみる。しがみつけた! 歩く巨像に振り落とされそうになりながら観察を続けると、どうもふくらはぎから膝の裏にかけてが柔らかそうだ。膝の裏当たりまでよじのぼり、ボタンで剣を突き立てる。すると手応えがあった。数度剣を突き立てると巨像が前のめりに倒れ、膝をついた。今だ!

 巨像の腰にはベランダのような構造物がある。ここが当面の目標だ。巨像が倒れ込んでいる隙に、太股を伝って腰までよじ登る。よし、なんとか頂上まで登る見通しが立ってきた。ここがアタックキャンプだ。ここからは意外と楽だった。腰から背骨を這い登り、頭頂部に到着。

 巨像はハエを追い払うが如く、頭を振り乱して振り落とそうとしてくる。R1ボタンを押してしがみつく。揺れが収まったところでボタンを押して剣を振りかざし、力を溜めて再度ボタン。急所に剣を突き立てる。この、2ストロークで攻撃するところがまた素晴らしいゲームデザインだ。身体感覚にマッチするというか。

 剣を刺すと巨像は暴れるので再びつかまって凌ぎ、頃合いを見て再び攻撃。繰り返すこと数度、ようやく巨像は征服された……


 どうだろうか。少しはゲームの感覚が伝わっただろうか。大変面白い上に、新鮮なゲーム性を提示してきている。いわば山登りとロデオが混ざったような。

 そしてこれがため息の出るような美しいグラフィックで表現されているのだからたまらない。絵の美麗さを重視したためか若干フレームレートが少ないように感じるが、さして気にはならない。おそらくPS2の能力を限界まで使っているのではあるまいか。


 このゲームに最初のインスピレーションを与えたものはギリシャ神話のタロスだろうか。青銅の巨人タロスは無敵を誇っていたのだが、実は踵に弱点があり、倒されてしまう。そんなことも連想した。たしかにこの作品には神話世界の、精神的豊穣さに通じる部分がある。

 とにかく凄い、大傑作。まだ二つ目の巨像を倒したばかりの時点でそんなことを言うのも何だが。でも、まさかこのあと尻すぼみに終わることもないだろう。もう『フルメタルクラッシュ』なんてやっている場合ではない!


 今月も『ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊』、『おいでよ どうぶつの森』と予約を入れているゲームが二本入っている。このままだと来月頭に出る『ゾイドサーガDS』をやる暇がない! いや、立場上やらざるを得ないか……



ソニー・コンピュータエンタテインメント
ワンダと巨像

GP

 実はコンビ芸人だったレイザーラモンが世界一のMを決めるM-1GPの1回戦を突破したと聞いてからしばらくたつが、その後どうなったのか。なんか昨日今日と2回戦だったようだが、HPの名簿欄にレイザーラモンの名がないのだが……

 それを調べているうちに知ったのだが、M-1って素人でも出れるんだねぇ。きっと大阪在住ゾイダーが勢いでデカルトドラゴンってユニットを組んで出場とかしてるに違いない。で、

「ユニゾン!」

 と、一発ギャグで勝負に出るがネタのあまりのマイナーさに誰にも理解されず、ひっそりと1回戦敗退を喫しているのだろう。多分。



 それはさておき、ゾイダーならM-1GPよりZi-1GP。次期公式改造ゾイドコンテストだ。まだ詳しいレギュレーションも明らかになっていないが、〆切は一月末になるということなので、子供かNEETでなければ今のうちから準備を進めていかないとキツイだろう。

 私はいつも口だけの男なので出場宣言をするつもりはないが、毎度やる気だけはある。やり遂げる気力がないだけ。そんな極薄パッションで抱いている構想は、やっぱりこれだったりするのである。

バイオセイスモ

バンブリアンの如くミィ様に転生だフォ~!

 TOMYの定番商品「黒ひげ危機一発」に新バリエーションが誕生するらしいフォ~!

黒ひげ→黒ひゲイ

 多分再来年には消えている芸人・レイザーラモンHGをフィーチャーした、その名も「黒ひゲイ危機一発」! 急所に短剣が刺さると「フォ~!」と飛んでいくらしい。まぁ、中身は変わっちゃいないわけだが、優秀な基本構造はガワを換えて再利用できるということだ。


 ゾイドでも、バンブリアンやデッドリーコングが優秀な旧キットのフレームを流用した物だ。

ベアファイター→バンブリアン

 この手法を用いれば、さほど開発費をかけずにある程度の売上が見込める商品が作れるだろう。もっとも、そればかりやっていては縮小再生産との揶揄を免れまいが、浮いた時間と金が新商品の開発に使われればいいのである。


 そこで思いついたのが、キグルミクスでこれができるんじゃないかということ。

 これ ?→ミィ様

 ほら、キグルミクスにはパンダのオプションもあったことだし。

むっつりセイジュウロウ

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ゾイドジェネシス 第30話「魔物の森」感想

今回のあらすじ──
 ガラガとセイジュウロウの異色コンビは、ケーニッヒウルフを駆る伝説のゾイド乗り「ダンブル」をスカウトしに「魔物の森」にやってきた。しかし月夜の森に一歩踏み込むと、ゾイドは制御不能に陥ってしまう。仕方なく野営をしているとき出会ったのはダンブルの元カノを名乗る老婆だった。
 ダンブルの来訪を期待して老婆の家でやっかいになる二人だったが、出てきたのはディガルドのバイオラプター。バイオゾイドは森の呪いを受け付けなかったのだ。森に踏み込めない二人はディガルド勢のヒットアンドアウェイと増援に現れた量産型バイオメガラプトルに苦戦を強いられたが、突如現れたケーニッヒウルフの援護で勝利を収める。ケーニッヒから降り立った伝説のゾイド乗りダンブルとは、あの老婆だった。


 面白かった。コメディーリリーフの「抜き」の回に見せて、ギャグを逆転勝利のギミックに使う捻りがあったし、何より話を前進させて終わっているのがよい。


 冒頭部、森に踏み込んだデッドリーコングが踊り出してしまうところは「ベタな一発ギャグを……」と半ば呆れ気味に見ていたのだが、二枚目のセイジュウロウの乗るソウルタイガーまで踊り出し、しかも執拗に見せつけられたので呆れの下限を振り切って笑ってしまった。「ウンコ! ウンコ!」の連呼も三十秒ぐらい続けられると笑ってしまう感じに似ている。
 この踊りが、戦闘シーンでも効果的に使われていた。卑怯な一撃離脱戦法に業を煮やしたガラガが怒りにまかせてバイオラプターを追い、森に踏み込みこんで踊り出してしまう。バイオラプターはしてやったりと反撃に転じるのだが、実は呪いの元凶である月は雲に隠れており、コングは自由を奪われていなかった。クレバーに一芝居売って見せたガラガが快勝したわけだが、冒頭部で見せた踊りと、老婆から受けた「腹の立つときほど冷静になるのじゃ」という忠告が二重の伏線になっている。ここが上手い。


 そして、三者がそのやりとりの中でお互いを啓発し、それぞれが精神的成長を果たしている。ガラガは感情をコントロールする術を、セイジュウロウとダンブルは前向きに生きる希望を見いだした。「相互理解」と「成長」こそが物語の醍醐味であり、一話の中にこれらの要素を綺麗に配置した手腕は見事であった。