今回の日本代表26人は過去最強の日本代表だったと思う。
このような状況に至るまでの過渡期、「海外組」と「国内組」というある種のグループ分け、派閥分けみたいなものが存在した時代があった。これはマスコミによる印象操作みたいなものもあったが、国内リーグの選手の反骨心という心理的な側面もあったであろう。また、世界基準を知る外国人監督とすれば、世界で戦っている選手を使うという判断は当然であったろう。
今回の日本代表はほとんどが海外で戦っている選手(過去形も含めて)が中心で、今回は監督が日本人ということから、(少数である)国内選手との融和はスムーズであった。ほんと、良い雰囲気のチームが出来上がったと思う。
試合は延長の末のPK戦で負けた。
※PKを外して泣き崩れて立ち上がれない南野選手(左下)と三苫選手(右下)
※三田中碧選手は三笘選手に寄り添い、最後まで離れなかった
PKについてはあまり触れたくないかな。個の責任については外した本人がそれを一番強く感じ、悔しくて自分を責めているものである。自分のようなちょっとサッカーをかじっただけの人間が、敢えて追い打ちをかけるようなことはしたくない。
ただ、一人の選手のことについては別の意味で少し触れたい。
それは三苫選手
※ピッチ外でも泣き崩れる三苫選手を親のように抱きしめる(受け止める)森保監督
PK戦のキッカーは手を挙げた選手に託したらしい。
もちろん、2番手キッカーの三苫選手もその一人である。
「長友さんを含めてつないできたものがあって、それを受け継ぐ形になって。受け継ぐ覚悟ができていたから手を挙げた」
「悔しさしか残らない。スタッフもそうだし、ベテランの選手も、監督も含め思いがあった。そんな中で自分が(PKを)蹴るべきだったのかなと、ちょっと思います」
と、試合後のインタビューで語っている。
いいじゃん!
その勇気と男気は4年後に向けて絶対に必要なものだし、成功することはもちろんだが、失敗も含めて手を挙げた人に託したわけだからね!
...と、自分は思う。
PKを外した選手を批判する人がいるのは普通だし、それはそれで意見としては認めるけどね。