粘着ラバーは相手の回転に敏感過ぎるのがデメリットであるという声を聞く。
粘着の特性がそうなので、そのような意見も正解であると思う。
正解ではあるが、それは粘着のデメリットではないと思う。
であるので、自分的には不正解である。
もちろん、ただ当てただけではテンションよりも回転の影響を受けやすい。これは間違いのない事実である。ただ、それはシートの引っ掛かりの強さと球持ちが良いことを表す意味でもある。その点を利用することで、粘着は相手の回転を無視して回転の上書きがしやすくなる。前にも書いた気もするが、これが粘着のメリットなのである。メリットとデメリットは隣り合わせで、デメリットを克服すれば、デメリットは脅威なメリットになるという例であると思う。この辺は中国系、特にキョウヒョウ系に特徴的な部分で、ドイツ系や日本系粘着テンションでは体感としてはっきりと得にくい部分ではある。
ということを、両面でキョウヒョウ8を使うことで改めて感じた次第である。というのは、前陣や台上で回転の上書きを多用するのがバック面であることにある。バック面粘着はそういう面でとても面白い。
ただ一つ、相手のパワードライブに対してのブロックやカウンターについては、粘着であるとかなり抑え込む技術が必要になってくる。このような部分ではテンション系がとても楽である。粘着の良いことばかりを書くと片手落ちになるので、一応このことも書いておくね(汗)