エボリューションMX-P50°(ティバー)
硬度:50度
厚さ:特厚
重量:50g
硬さ
重さのあるゴツンとした硬さではなく、カツンとした硬質感である。そのためにすぐ硬いなと感じる。
弾み
オールラウンドにいける。
単純に弾みだけならば、他の硬いラバーのようなパワーを必要としない。
オフェンス
ドライブ
回転量はノーマルMX-Pと同程度。必要十分といった感じである。
弧線は低・中弾道で、深く入る傾向がある。
スピードは速いと思う。間違いなくノーマルMX-P よりは速い。グングン伸びる速さではなく、均一に加速するような速さ。この感じが自分的にはバックに最適であり、カウンターにも最適と思う。
球離れは速いが、シートはエボ伝統の引っ掛かりや掴む感じがしっかりしているので安心感がある。このことも含めて、MX-P50°のカウンター系はピカイチなのである。
ただ、ループドライブは球離れの早さのために、キッチリと擦ってやらないと、回転量不足のまま飛び出すことがあるので要注意。
打ち方によって、バウンド後の軌道が違う。バウンド後に伸びるものと、ストップ気味に急に失速するものがある。大体の打ち方は分かってきたが、まだ不確実なので現座も模索中(汗)
スマッシュ(ミート系)
自分のイメージより早めに飛び出すので、大振りの時はコントロールを優先した方が良い。大振り以外は特にやり難さはない。コンパクトなスイングでのミート系はスピード感もあり、このラバーの得意分野でもある。
フリック・チキータ
フリックはミート系と同じ。ただ、少し直線的過ぎるかなとも。
チキータは食い込みが少ないので、少し弾く感じを入れた方が良い。曲がり重視ならば、ループと同じくキッチリと擦って、スピードは落としてという感じ。
ディフェンス
ブロック
回転の影響を受けやすいシートであるが、影響を受ける前に飛び出す感じなので、そこまで気にすることはない。
ブロックも低・中弾道なので、スピードが出やすい感じを受ける。なので、コースを変えての攻撃的ブロックで相手の体勢を崩しやすい。
ツッツキ・ストップ
ツッツキの切れはあるね。長短も使い分けしやすいが、短いのは若干浮きやすいかもしれない。まあ、ここは慣れの範囲。
ストップは乗せたら止めるor引くという意識(意識だけ)を強く持った方が良い。でないと、飛び出しが強くなることがある。これに慣れれば、問題なくネット際にピタ止めできる。
サーブ
下回転はキッチリと擦れれば激止まりであるが、このラバーはスピードを加えた横下回転系が良いように思う。
気を付けた方が良いのは、スピードロングはネットの高さに気を付けなければならない。それでも、低い軌道でのスピードロングは強力な武器である。ナックル気味を混ぜると、より効果的である。
以上。
では、MX-Pを簡単に言い表すと
〇硬いラバーの割に、パワーをそれほど必要とせずに弾みを出せる。
〇シートは引っ掛かりが良く、掴み感もあるので安心感がある。
〇回転量はそこそこで、スピードは速いので攻撃的なプレイに向く。
〇ドライブではバウンド後の変化を付けられる。
△球離れが早く、飛び出しが少々強め。
●ループドライブはキッチリと擦る技術が必要。
といった感じ。
自分的にはバック面で最適ラバーである。ノーマルMX-Pもバックで良いラバーであったが、50°の方がスピード感があり、かつ、楽に弾みを出せるのが良い。
ただ、スポンジとシートの弾性や硬さのバランスから、性能を最大限に引き出すためには、少し奥の深いラバーのような気もする。