梅干し | 呑気じじいのひとり言

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不思議な時代になっちゃった!

生前、妻の母が何故かボクのことを気にいってくれて、

”自分の家にいるより、ここがいい” と。 

来るといつも短くとも4、5日は滞在していった。

 

 

戦争中何もない時代に、

誰にも言わず質屋通いをして、

8人もの子供を育てた苦労話など、よく聞かせてくれた。

 

 

その中にこんな話も。

 

 

”若い頃にこんな歌があって、

私もこうして梅干しを作ったのよ、

でももう、うろ覚えだから・・・”

と、口ずさみ…♪

 

 

音譜

2月3月花盛り

ウグイス鳴いた春の日に

楽しい時も夢のうち

 

5月6月実がなれば

枝からふるいおとされて

近所の街に持ち出され

何升何合量り売りもとより、酸っぱいこのからだ

シソに染まって赤くなり

 

7月8月暑い頃

3日3晩の土用干し

思えばつらい事ばかり

それも世のため、人のため

しわはよっても、若い気で

小さい君らの仲間いり

運動会にもついて行き

まして戦(いくさ)のその時は

無くてはならぬこの私

音譜

 

 

 日の丸弁当

 

 

これは明治生まれの人の口伝だとメモしておいた。

 

 

そして今、

ネットで検索してみると、

なんと!ちゃんと『梅干しの歌』とあるんですね。

しかもほとんど同じ歌詞。

よく覚えていたものだと感心してしまう。

 

 

うちの近所には、梅の木が多くあり、

公園や雑木林にあるその梅の木の花たちが咲き始め、やがて青い実がなりポロポロと落ちる。

 

 

以前はよく拾いにきているご婦人達を見掛けたが、今ではそんな人も少なくなった。

 

 

傷のない大きな梅の実を拾って妻に渡し、

妻も梅干し作りを試みたが失敗。梅酒に変更。

それは美味しく飲めたっけ。

 

 

今時、梅干しなんてスーパーで買う方が早い。

梅は紀州が有名だが、中国産を加工したものも多い。

 

 

ああ、そんな妻も、今は大好きだった母のいる黄泉の国へ。

居心地が良いから、いらっしゃいなんて、

ボクを待っているのかな、、、でもまだ行かないよ。

 

 

 

 


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