不将不迎(ふしょうふげい)。
ボクの好きな言葉で、
『どうしようもない過ぎた事を、
ああすれば良かったと悔やんだり、
まだ来ない先の事をあれこれ悩まない』
と言うような意味なのですが、なかなか難しいですな。
まあ90年以上も生かされていると、
過ぎた日を悔やむ事はあまりありませんが…
ただ、
一人暮らしの毎日を、人生の儲けもの、
オマケの時間と思って生きてはいても、
分かりきった短い老い先を思う時、
正直、やはり不安は消えないものです。
戦時中から何度も間一髪の死線をくぐり抜け、
そして気付けば92年。
今は死に対する不安は無く、
子供への迷惑がかからぬよう、
身辺整理というか、身の回りの後片付けをする静かな日常。
ボクにとり、役に立つ道具や記録などが、
いなくなれば破棄されてしまうだろうという無念さ。
孫でも居ればと結婚しない息子達への憂慮の念。
各種の届け出やインフラのストップなど、
死後、やって貰う事は多いだろう。
リッチな身ならともかく、
貧しい親父の後始末、
何とか頼むよの心境で今日も1日が過ぎていく。
不将不迎は無理ですな。