こんばんは。星空

 

 

早速ですが、考えてみたいと思います。

 

 

第52回試験・専門知識

(a)

温暖前線面は、寒冷前線面に比べ傾きが緩やかで、前線面に沿って暖気はゆっくり上昇していきます。そのため、一般的には乱層雲などの層状の雲が発生し、地雨性の降水となることが多いです。

 

しかし、温暖前線面を上昇する暖気が非常に暖かく湿ったものですと、大気の鉛直安定度が小さくなることによって、積乱雲が発生して寒冷前線付近で起こるような激しい雷雨になることがあります。

 

したがって、本文の内容は、誤りということになります。

 

(b)

寒冷前線に伴う降水域は温暖前線に伴う降水域に比べて幅が狭いことが多いです。寒冷前線では、寒気は暖気の下に入り込むようにして暖気を押し上げながら移動します。したがって前線付近の降水域は狭く、対流雲が発生して激しい降水となり、雷・突風・ひょうを伴うことがあります。

 

したがって、本文の内容は誤りということになります。

 

(c)

第31回試験・実技2・問2(6)など、実技試験でも問われる内容です。一般的に西日本以西の梅雨前線では、大気下層における南北方向の温度傾度は小さいですが、水蒸気量(相当温位・露点温度)の傾度が大きい特徴がみられます。

 

したがって、本文の内容は誤りということになります。

 

(d)

梅雨前線付近では、南よりの非常に暖かく湿った空気が流れ込むことにより、前線活動が活発となって大雨になることがあります。この豪雨域の南側の大気下層で強い風が吹くことがあり、風速が30m/sに達することもあります。この強風帯のことを「下層ジェット」とよんでいます。

 

したがって、本文の内容は正しいということになります。

 

よって、正解は、(d)のみ正しく④ということになります。

 

では。バイバイ