こんばんは。やや欠け月

 

早速ですが、考えてみたいと思います。

 

 

(小倉義光 「一般気象学」 東京大学出版会 p183 より)

 

寒冷前線と温暖前線に挟まれた温度の高いところを暖域と呼んでいます。地上付近の温度が高いわけですから、上空に寒気が入りますと、大気の成層が不安定になるため、暖域内で降水が起こりやすいわけです。したがって、②の下線部が誤りということになります。

 

 

(小倉義光 「一般気象学」 東京大学出版会 p184 より)

 

②の下線部を「成層の鉛直安定度が悪く、天気が不安定である。」というふうに正しますと、

気圧の谷の軸が地上から上方に向かってにしにに傾いていることが、なぜ低気圧が発達する理由のなるのかがわかりやすくまとめられた文章になります。

 

こんな感じで実技試験の学習の中では「もしかしたら、わかっているつもりでスルーしていないか」を意識して、知識があやふやかな、と思ったら、学科試験の学習事項にもどって知識を深めていくことが大切と思います。

 

ご存知の通り、実技試験では過去問題と類似した問題が出ることがあっても、同じ問題が出題されることはありません。さらに、類似した問題が出たとしても、異なる角度から訊ねられたり、突っ込んだ内容で訊ねられたりされるので、こうした問題に対応できるようにする上で、学科試験での学習事項の確認は地道だけど本番の試験に応用できる唯一の方法と思います。

 

なお、温帯低気圧の発達に関する問題はこれまで多く出題されているので、他の問題にあたってみることもおすすめです。

 

では。