充電器を買いました | TERUのブログ

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つれづれに

今年最初に買った「機器」がこちら。
 


エム・ティ・アイという会社の「NT1100 インテリジェント バッテリーチャージャー」です。
 
よーするに、ニッケル水素電池の充電池。単三形と単四形に対応。いまどきあまり見かけないけど、ニッカド電池も充電できます。
 
これのいいところ。
 

 
多機能なんです。しかも電池のメーカーを問わない。
 

 
液晶画面に電池の状態や、動作モードを表示できます。モードを変えるボタンが三つもある。
 
できることは――
 
その1 充電
これは当たり前ですな。充電器なんだから(笑)。でも侮るなかれ。充電するときの電流を200mA~1000mAのあいだで4段階に切り替えられる多機能ぶりを発揮します。
 
200mAで充電すると、すごく時間がかかるんですけど(2400mAの電池だと14時間もかかる)、その代わりゆっくり充電することで、正確な電力量になるそうです。
 
その2 ディスチャージ
いわゆるリフレッシュです。この製品では「ディスチャージ」と呼んでいる。電池をいったん放電してから(もち過放電防止がついている)、ふたたび充電することで、メモリー効果を緩和するというもの。
 
その3 ディスチャージ・リフレッシュ
さらに、そのディスチャージの強化版も搭載されている。充放電を2回以上繰り返して、より電池の機能を回復させるそうです。
 
その4 電池容量チェック
これ電池の残量を見る機能ではありません。「その電池の充電できる容量がどれだけ残っているか」を計る機能。一度充電してから放電を行い、さらに充電をして、その電池の最大容量を算出する。要するにディスチャージとやってることは同じですが、こちらはディスチャージより放電量が多く、より正確に充電できた容量を示すことができるようです。
 
その5 USB給電
いわゆるUSB対応機器の充電器として使えます。もし旅行にニッケル水素の充電器ももって行きたいとき(そんなことぼくはないけど)、スマホ用などのUSB充電器をもって行かなくても、これ一台でOKみたいな。まあ、使わないな(笑)。
 
その6(番外) 液晶表示と個別の設定
直接の機能とはちょい違いますが、じつはここがミソでもある。表示できるのは5種類。「充電中の電流値」、「充電中の電圧値」、「充電済み電力量」、「経過時間」です。これに充電が終わったことを示す「FULL」が加わる。
 
もう一つ特筆できるのは、一本一本、動作モードを変えられるところ。製品写真を見てもらうと、電池を装着する下に、それぞれ1~4のボタンが割り振られていますよね。このボタンを押せば、動作モードが個別に設定できるのです。
 
ふつうの充電器は、ランプの点灯や点滅などで充電中と充電終了がわかるだけ。しかも装着した本数すべてが同じ動作をする。この充電器は個別に動作を指定し、かつ「いまなにをやっていて、どこまで進行しているか」を見ることができるわけです。
 
それのどこがうれしいの? と聞かれると答えに窮しますけど(苦笑)、こーいうギミックが好きなんです。昭和生まれの男子は。
 
以上でございます。
 
なんでこんな多機能なのを買ったかというと、ニッケル水素電池は、いまやカメラ機材に必要不可欠です。主にストロボに使うのですが、ストロボは大電流を取り出すので、うっかり過放電してダメにしたことが何度かあるんですよ。
 
それでニッケル水素電池を買い足し続けてきたわけですが(Amazonの電池を買った記事を二度もアップしました)、本当にダメになったのか? もう復活させることはできないのか? そのへん、ちゃんと測定して納得したい。そう思っていたところ、この製品を見つけたのでした。
 
なので、商品が到着してすぐ、古いeneloopを何本かディスチャージ・リフレッシュしてみたんです。挑戦したのは、設計値が2000mA、定格が1900mAの、いわゆるスタンダードタイプのeneloop。

合計16本のeneloopをディスチャージ・リフレッシュして、その後、容量をチェック。どちらも時間のかかる作業なので、トータルで丸3日くらいかかっちゃった。
 

 
上の写真は、容量チェックで行われる、2度目の充電中の様子。
 
液晶表示は、いま「1000mA」の電流で充電中を表している。
 
さらに液晶表示を切り替えると……
 

 
このように、充電中でも、その時点の充電量を見ることができます。(充電が終われば、もちろん満充電値が表示されます)
 
最初見たとき「ん?」となったんですが、この液晶、一番左側が「1」しか表示できないので、2000mA以上は「2.0A」となり、ミリ表示がなくなるんですよ。
 
いうまでもなく、「1000mA=1A」です。
 
この表示で見ると、2番と4番に入れたeneloopが、ほぼ設計値まで充電できてるようです。1番と3番はやや低めですが、定格よりは上なので、ディスチャージのおかげで、劣化が回復したようです。
 
結果。
 
4本が定格を下回りました。もっとも少ないのは「1628mA」で、そのつぎが「1706mA」、惜しかったのは「1851mA」と「1891mA」の2本。
 

 
劣化が進んでいたのは、第1世代のeneloopでした。やはり使用期間が長いと劣化が進む。当たり前の結果です。定格容量は「1900mA」なので、まったくダメとはいわないけど、これらの電池をカメラ機材に使うのは躊躇する。
 
今回試してみた16本中、設計値の「2000mA」を超えたのは2本だけ。でも10本が定格を上回り、問題なく使えるまでに復活。まあまあの結果かな。
 
そうなんです。こーいうことを知りたかったのですよ。劣化度が数値で示されると、ダメならダメで納得できますからね。
 
それと充電容量の違う電池を混ぜて使いたくないですもんね。一つの機器に入れる(4本単位が多い)電池は、容量が揃っているのがベター。
 
ちなみに過放電しちゃって、完全に壊れたニッケル水素電池は、なにをしようが復活しません。充電池も化学反応ですからね。中の電解質が消耗したら、元に戻すのは不可能です。そういう電池は、すっぱり諦めてリサイクルボックス行き。
 
あ、そうそう。eneloopから乗り換えたAmazon製のニッケル水素電池は、まだどれも元気なのでディスチャージはしてません。今後劣化を感じるようになっても、この充電器があれば長く使えそうですね。
 
さて、肝心なのはお値段です。って、いきなりテレビショッピングふうだな(笑)。
 
ぼくはヨドバシの通販を使い、5,370 円で購入しました。リフレッシュ機能付きの急速充電器は各メーカでだいたい4,000円前後ですから、1,000円ほどお高い。
 
それでも、液晶表示と細かく動作モードを選べる機能で、プラス1,000円は納得できる範囲じゃないでしょうか。これが1万円だといわれたら買わないけど(苦笑)。
 
以上、マニアックな記事でございました。
 
 
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