自動車の税金 | TERUのブログ

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つれづれに

またまた車の話題で恐縮でございます。

消費税のアップに合わせて、自動車取得税を廃止することが、ほぼ決まったようですね。まだ安倍政権の「方針」の段階ですから、決定ではないんですけど、おそらく実現するでしょう。

前々から、自動車所得税は、消費税との二重課税だと言われて批判されてきたので、これはまあ、順当な決定だと思うのですが……

調べてみたら、自動車所得税って、地方税なんですね。そんなことも知らなかったんかいと怒られそうですが、知りませんでした、ごめんなさい。

これ以外に、自動車関連の税金で、地方税なのは――

自動車税(毎年払う税金)と、軽自動車税(こちらも毎年お支払い)です。驚いたことに、宮城県は、この自動車関連税だけで、税収の2割だそうです。安部さんが、自動車所得税の廃止を打ちだしたから、いまごろ宮城県知事は青くなってるかも。

で、車関係の税金はほかにもあります。こんどは国税です。

まず、重量税。これはもともと道路特定財源なので、道路予算として使われていましたが、むだな道路工事が多いってことで、一部が一般財源化されました。でも、その一般財源にした分も、踏切を高架にする工事など、主に車関係で使われています。

ところが、一般財源化した部分を道路特定財源に戻したいようなので、いままで「むだ」と言われていた部分が復活しないよう、減税とセットでないと国民の理解は得られない。

ってことは、どうやらお役人さまもわかってるのか、重量税は減税の対象になるようですね。

もう一つは、ガソリン税。言うまでもなく、ガソリンに掛かる税金ですな。これはちと複雑でして、揮発油税(48.6円/l)と、地方道路税(5.2円/l)の2つに分かれています。前者は国税(道路特定財源)で、後者は地方税です。

日本のガソリン税は、アメリカに比べれば高いけど、ヨーロッパのほとんどの国と比べると、かなりお安くなっております。

ちなみに日本は、軽油の税金だけさらに安くしているので、販売価格がガソリンよりも安くなっています。おそらく産業保護のためだったのでしょう(トラックが軽油を使いますからね)。

でも、軽油もガソリンも、原油を精製すると一定量ができるモノなので、原価は変わりません。ヨーロッパは軽油とガソリンの税率が同じなので、販売価格も同じです。軽油は決して、安い油というわけではないのです。

話が逸れた。

なにが言いたいかと申しますとですね、日本の車関連の税金は、「保有するための税金」が高く、「動かすための税金」は、比較的安い構造になっているってことなんです。

車を維持するのは大変だけど、ガソリンはわりと安い。

うーん。どうなんでしょうね。税体系としては、いびつな形ですな。

地方は車への依存度が都市に比べてはるかに高いから、ガソリンは安ければ安いほどいいはずですけど(安すぎると公共交通機関が衰退しますが)、維持費が高いのも、車が売れない原因のひとつです。

もうちょいバランスを取って、保有税を安くして、ガソリン税を上げる方が(ただし地方税を中心に)、現代の社会情勢には合っていると思います。ガソリン税が高くなると、必然的に燃費のいい車が売れますから、エコカー減税と同じ効果があると考える学者もいますしね。

ざっくり計算して、もしリッター15キロ走る車で、年間1万キロ走るとすると、ガソリン代がリッター150円だったら、年間の支払額は約100,500円。まあ、10万円ですな。

もし、税金を20円上げて、ガソリン代をリッター170円にすると、113,900円。年間では、13,400円の負担増になります。

ですから、保有税のうち、自家用の自動車税を15,000円ほど値下げすれば、まあまあ、トントンってことになるわけですよね。燃費のいい車で、年に1万キロ走る人だったら。

でもまあ、本音を言わせてもらえば、自動車の保有税は、半額以下にするべきだと思いますけど。いまは、ちと高すぎますよ。1.5リッターの車でも、いまは年間34,500円ですからねえ。

税金の問題は、あちらを立てればこちらが立たずで、なかなか難しいところですが、自動車所得税の廃止は、とりあえず、いいニュースですな。

国民の究極の願いは、税金のない国ですから(笑)。


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