VR、AR、こんどはMR? | TERUのブログ

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つれづれに

MRと言っても、医薬情報担当者のことではありません。

最初に登場したのは、VR(Virtual Reality:人工現実感)。CGの世界を、あたかも現実の世界のように見せる技術。いまではポピュラーな技術なので、ニンテンドーDSのような小型のゲーム機にすら、VRを使ったゲームがたくさんありますよね。

で、お次は、AR(Augumented Reality:拡張現実感)。現実世界の中に、CGを付け加えてしまおうという技術。この技術を使ったサービスで、おもしろいなーって思ったのは、セカイカメラですね。

iPhoneやAndroidのスマートフォンのカメラで、たとえば東京タワーを見ると、その画面上に「エアタグ」と呼ばれる吹き出しみたいなのが現れて、東京タワーの説明を表示してくれる。

よく美術館に行くと、特定の作品の前で解説が始まるヘッドフォンを貸してくれるじゃないですか。あれの「世界中どこでも版」が、セカイカメラです。

これまた、ふつうの技術になってきて、さっき例に出した小型のゲーム機でもAR技術を使ったゲームがありますし、カーナビにもありましたよね、たしか。車のフロントガラスのところに、道案内を重ねて表示して、運転者の視線移動を極力なくそうという製品。

これらはもう、夢の技術じゃなくて、もう立派な「商品」なんですね。

で、こんどは、Mixed Reality(複合現実感)なんだそうですよ。

MRは、日本のキヤノンが開発した技術です。説明によると、「現実世界とCGをリアルタイムに違和感なく融合させる映像情報処理技術」だそうです。

あれ? それって、現実にCGを重ねる、ARと同じじゃないですか?

と、思うのですが……ARのさらに先を行く技術なんだそうです。ヘッドマウントディスプレイ(頭に装着するディスプレイ)をかぶって見ると、現実世界にCGが重ねて表示されるところまではARと同じ。

で、ここから先がすごい。その重ねたCGに触ることが出来るそうです!

いや、触ると言っても、実際に「触感」があるわけじゃないし、いまは「マウス」みたいな装置を手に持ってなきゃいけないんですけど、それでも、目の前のCGを操作できるそうですよ。

たとえば、自動車のCGを目の前に出現させたとすると、そこに本物が「ある」ように、トランクを開けたり、ドアを開けたりすることができるそうです。イジワルな人が、その車の下をのぞき込んだりしても、ちゃんと本物のように見えるそうです。

つまり、こういうことのようです。

ARは、そこに「見える」だけだったのに、MRでは、そこに「ある」んだそうですよ。

すごいですねー。