飛行機から宇宙へ | TERUのブログ

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つれづれに

米航空宇宙局(NASA)は13日、宇宙望遠鏡「ニュースター(NuSTAR)」を打ち上げました。

この宇宙望遠鏡は、高エネルギーX線が観測できます。いままでのものと比べ解像度で10倍、感度では100倍という高性能なんだそうですよ。ブラックホールや、超新星爆発についての研究が目的です。

で、ですね。この宇宙望遠鏡の打ち上げが、ちょっと変わってます。地上からロケットで打ち上げるのではなく、飛行機の胴体にロケットを付けて、空から打ち上げる方法で宇宙へ飛んでいきました。

この方法では、まだ小型のロケットしか打ち上げられませんが、言うまでもなく、地上からロケットで上がるよりも「省エネ」です。

NuSTARは、無事に軌道に乗りました。これから、1週間ほどかけて、折りたたまれている観測用の、長さ10メートルもある「腕」を伸ばすそうです。なんで10メートルもあるのかというと、X線を鮮明にとらえるには、ミラーと検出装置の間に距離が必要なんだそうです。

ブラックホールはもちろんですが、そろそろ、かつてティコ・ブラーエやヨハネス・ケプラーが観測したような、とても近くの星が超新星として輝くところを見たいモノです。

いや、もしかしたらもしかして、見られるかも知れませんよ。

じつは、地球から640光年の距離になるベテルギウスという星は、いまにも最後のときを迎えて、超新星爆発を起こしそうなのです。天文学者は、それが明日起こってもおかしくないと言います。ただし、100万年後でもおかしくないそうです(苦笑)。

もし、ベテルギウスの距離で超新星爆発が起こったら、それは昼間でも明るく輝いて見えるはずです。そして爆発後は、中性子星かブラックホールになると予想されています。

超新星爆発という、われわれ一般人にもわかる最高の天文ショーというだけでなく、ベテルギウスは極めて貴重な観測対象になるのでしょう。



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