ラジオ関西淡路送信所など | ピクルス卸問屋のブログ

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2月に投降したこの記事、

でご紹介したベリカードに写っている2本のアンテナ。


このベリカードを手に入れた当時から「いつかこのアンテナを見に行きたい」と思い続けて40年以上(笑)。
このたび関西に行く用事があったため、足を延ばして淡路島まで行って来ました。

<ラジオ関西淡路送信所>
ベリカードに写っているアンテナは淡路市岩屋と言う場所にあったのですが、明石海峡大橋を建設することによる電波障害の影響を避けるため、1994年11月に現在の淡路市小磯に移転したそうです。

 

これが現在のアンテナ。

以前のアンテナと同様2本セットとなっていますが、双方のアンテナの給電の位相を変えることにより、指向性を持たせる方式だそうです。
「写真で学ぶアンテナ」(電気通信振興会・刊)によると、「双給電型指向性アンテナ」とあります。

 

通常のAM送信アンテナは多数のステーによって立っていますが、現アンテナは自立式。
近くで見るといかにも丈夫そうな造りで圧巻です。

アンテナの高さは135m。
送信周波数が558kHzであることから、波長λ≒300,000kHz÷558kHz≒538m、1/4波長で134.4m≒135mとなる計算です。

手前のアンテナの下に局舎があります。いかにも人が常駐してそうな雰囲気でしたが、無人のようです。「ラジオ関西」とどこにも書いていなかったのが残念でした。

 

鉄塔にはいくつものダウンリード線が見えます。
上部から給電して…と色々と技術的なポイントがあるようですが、これ以上は難しいので割愛(笑)。

 

アンテナ直下で受信。アッテネーター「3」でも電波が強すぎて音が歪んでました。

(この受信機だからというのもありますが…)

 

昨年7月にアップしたこの記事、

で「2028年にNHKを除くAM放送が無くなる」と書きましたが、FMへの転換は国の強制ではないようで、2028年以降もAM放送を継続するラジオ局もありそうです。
しかしコスト的な課題は残るため、果たしてどれだけのAM局が残るか=どれだけのAM送信アンテナが残るか…。

 

いずれにしてもアンテナフェチとしては、2028年までに出来るだけ多くのAM送信アンテナを見ておく必要があるでしょう。

<大阪マーチス>
今年3月に運用場所が淡路島から神戸のポートアイランドに移転しましたが、電波はリモートで淡路島の旧建屋から発射されているとのことで、受信実験。


アンテナは以前もご紹介したバーアンテナ。

 


車(レンタカー)のダッシュボードや屋根の上に置いたりして受信。

 

さすがアンテナの近くだけに電波・音質共に良し。
大阪マーチスに問い合わせたところ、旧建屋への道は既に閉鎖されていて近くまで行くことは出来ないとのことで、アンテナの写真は撮れませんでした。

 

<松帆神社>


ラジオ関西淡路送信所のすぐ近くにある神社です。

 


かの楠木正成公にゆかりのある神社で、文部省認定重要美術品の名刀「菊一文字」を社宝として所蔵。

 


名刀「菊一文字」の鍔(つば)がデザインされた御朱印。

 


とても良い雰囲気の神社でした。

 


ここは阪神タイガース近本外野手の地元とのことで、ユニフォームが飾られていました。

<岩屋漁港>


岩屋漁港から明石方面を望む。橋は明石海峡大橋。
 

漁港に停泊していた漁船。

 

ループアンテナにディスコーン??中波用?何だろう?と前から気になっていたこのアンテナ。

調べたところ、船舶用方向探知機のアンテナのようです。

 

淡路島は海がとても綺麗な島でした。次回はぜひ一泊してみたいです。

                              ~以下次号~