以前から探していた楽器をついに入手。
ヤマハの12弦エレキギター「SG-12A」です。
ヤマハの12弦ギターと言えばワイルドワンズの加瀬邦彦さん。
かの名曲「思い出の渚」のイントロを奏でたギターとしてあまりにも有名ですね。
彼が弾いていたのはフロントPUが斜めになっていないタイプ。
加瀬さんが在籍していた「ブルージーンズ(第1期)」でも寺内御大がこのギターを弾いていました。
これもフロントPUが斜めになっていないですね。
このギター、入手したときには状態があまり良くなく、とりあえず開腹診断。
ピックアップ下部のスポンジ(ピックアップ上下のバネの役割も兼用?)が経年変化でボロボロ状態。全て取り除きました。
内部に塗ってある黒い塗料(導電塗料?)もひび割れていますが、これはそのままに。
スポンジは手持ちのウレタンゴムで代用しました。
ネジ穴も数か所バカになっていますが、後日補修するとして、まずは全体のクリーニングを行うことにしました。
シリアルNo.は7000番台。ヤマハさんに問い合わせたところ、1968年の1月生まれでした。
今月で55歳ですよ。
以前アップしたSA-50Bが1969年製なので、ほぼ同じ時代に作られた楽器です。
フレットを磨き、ボディは車用のコンパウンド等でクリーニング。
そこそこ綺麗になりました。当時のカタログ上のカラーは「パールホワイト」と思われます。
弦は手持ちが無かったので、010~046のセットに手持ちの細い弦を追加。ダダリオの12弦の組み合わせを参考にしました。
ダダリオのEXL150 XL Nickel Round Wound 12-String/Regular Lightの組み合わせ:
■010/010、013/013、017/008、026/012、036/018、046/026
↓
現在ギターに張っている組み合わせ:
■010/010、013/012、017/008、026/012、036/016、046/022
6弦ギターで言うところの2弦目は良いとして、5弦目、6弦目は本来の12弦の音とは違うかも知れません。この辺は研究ですね。
金属パーツもそれほど汚れておらず、まずますの状態。
ネックもまっすぐで問題ありません。
写真では判りませんが、ネックとボディの接続部にひび割れあり。
これが一番の心配ですが、今のところ問題なく、様子見。
トレモロアームもオリジナルが付属。
12弦でなくてもアームが紛失した個体が多い中でこれは有難い。
リアのピックアップが微妙にセンターずれしていますが、許容範囲。
ケースはオリジナル。
ケースの中にはファスナーが付いたバッグのようなものが…。
バッグの中にはドライバーとレンチなどが入っていました。
今のハードケースではケースと一体化してフタが付いている「付属品入れ」でしょうか。
ネットで調べると、当時新品を購入した際にはこのケースの中にオリジナルストラップとカールコードも入っていた模様。
さすがにこの辺は今では手に入らないでしょう。それにしてもバッグが全く汚れていなくて綺麗です。
ドライバーとレンチにはYAMAHAの文字が…。これだけでも貴重かも…。
アンプで音を出してみたところ、全く問題ありませんでした。
最初に弾いたコードはもちろん「E」(笑)。
ソロを弾かなくてもコードだけで満足できる楽器です。
~以下次号~