漁業無線 | ピクルス卸問屋のブログ

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エレキ、音楽、無線関係など、日々の出来事を思いつくままに…。

本日のお題は「漁業無線」。

業務用無線がどんどんデジタル化で聴けなくなっている中で、昔と変わらぬ短波を使うやり取りに「昭和」を感じつつ、暇を見つけては聴取しています。

 

私の住居は東京の多摩地域。

自宅のベランダ(地上高約30m)にアンテナ(303WA-2)を立て、八重洲無線のFT-818NDとアイコムのIC-R30などで受信。

(FT-818NDは以前投稿しましたが、もはやBCL専用機となってます😅)

 

2,279.5kHzは「いばらきぎょぎょう」の周波数。

早朝、夜間などはとても強力に受信できます。

 

アンテナカプラのセッティングはこんな感じ。

 

我が家で聴こえるのは下記の通りです。

 

2,262.5kHz ちばけんぎょぎょう

2,279.5kHz いばらきぎょぎょう

2,442.0kHz かごしまけんぎょぎょう

2,520.0kHz みさきぎょぎょう

2,585.0kHz いわきぎょぎょう

4,360.0kHz、8,719.0kHz しずおかけんぎょぎょう

8,719.0kHz むろとぎょぎょう

8,761.0kHz あぶらつぎょぎょう

 

聴いているのは海岸局から船舶局あてに放送する「気象通報」、「定時放送」、「市況放送」、時には両者のやり取りなど。

市況放送はどんな魚がどれだけ獲れた…など、漁業に関わりのない素人には全く役に立たない内容ばかりですが、「短波」かつ「生放送」での臨場感あるやり取りが受信マニアとしては惹かれます。

放送時間についてはあえてここに載せませんが、「漁業無線」「定時放送」などで検索すると情報が得られると思いますので、探してみて下さい。

 

 

◎JBO

これは、KDD(現KDDI)が遠洋航海をする船舶向けに行っていた通信サービスの海岸局のコールサイン。

今のように衛星を介した通信が無かった時代、KDDに委託された海岸局が、航海中の船舶と国内の加入電話とを接続し、船舶と船会社,乗組員と家族との直接通信が出来るようにしたサービス。確か2000年ごろにこのサービスは終了。

このQSLカードはそんな通信サービスの様子(漁船乗組員と家族の電話のやり取りでした)を聴いてKDDに受信報告して入手したものです。

QSLカードとしてはレアな部類に入るのではないかと思います。

 

残念ながら日付がありませんが、1980年代のものだったと記憶しています。

(思えばこの頃から漁業無線には興味がありましたね…。)

Oyamaは小山送信所であることが判ります。

当時は8MHz帯の他に、4MHz辺りでもこのサービスの様子が聴こえました。

 

◎おきなわけんぎょぎょう

沖縄県糸満市にある漁業無線局です。

5年ほど前、沖縄を訪れた時に訪問。局舎を囲むログペリなどのアンテナが圧巻。

通信設備も見学させて頂きました。

今年の夏にはEスポで27Mhz帯の通信が東京でも聴こえました。

 

 

 

◎船舶時計(バス時計?)

船舶無線局の写真に必ずと言って良いほど写っている時計…。

(写真はネットからの借りものです)

 

この時計がずっと気になって仕方が無かったのですが、ネットで調べるとすごく人気のある時計で、メルカリなどでは船舶時計、バス時計などの名前で沢山出品されており、防塵性に優れた業務用の時計であることが判りました。

 

すかさず購入~(笑)

この時計を傍らに聴く漁業無線もなかなかオツなものです。

 

漁業無線をぜひ聴いてみて下さい。

                         ~以下次号~