ブルゴーニュを極めたらネッビオーロを飲むべきだ
と言ったのはシャンシス・ロビンソン。
彼女がそう言うのはブルゴーニュと同様にピエモンテの各地で生み出されるネッビオーロがテロワールをしっかりと表現していて土地のアイデンティティを感じられるワインを産むからなのでしょう。土地の個性を葡萄が吸い上げ、ワインにその土地にしかない個性を与える。テロワールの表現が可能な葡萄品種はそんなにも多く存在しない。ネッビオーロがイタリアを代表する高貴品種と言われる理由はそこにあるのでしょう。
近年、温暖化によってランゲ地方のネッビオーロはアルコール度数が高まっています。そんな中、より食事と寄り添うネッビオーロとして注目されているのが北ピエモンテのスパンナ(ネッビオーロ)。この地域のネッビオーロはランゲほど強固な骨格ではなく、毎日でも楽しめる親しみやすさがあります。火山岩土壌の硬くミネラリーなネッビオーロの代表格ガッティナーラと川を挟んで向かい合うゲンメはボーカ、コッリーネ・ノヴァレージの南、シッツァーノの北に位置する人口僅か3,000人程度の非常に小さな産地(ワインよりもゴルゴンゾーラチーズで有名)。ガッティナーラとは全く違う海底が隆起してできた土壌で粘土質が主体の堆積土壌となっていてワインはおおらかで若いうちから楽しめる柔らかいタンニンが特徴。
その芳香の高いレベルを最大の個性とする砂地のロエロとは違い、黄土からくる濃厚な果実感も持ち合わせています。生産量はバローロの1/100程度で、そのほとんどが地元で消費されてしまいます。ゲンメの造り手は数十軒しか存在しません。日本市場でも見かけるカンタルーポ社が最大手で地元の名士。
そんなゲンメにも近年、若い造り手が台頭してきました。イオッパは現在若い2人の兄弟によって営まれていますが、歴史的には古く、現存する記録では1852年から続いている造り手。1920年、現オーナーの祖父に当たるジャコモが新たにカンティーナ造り上げ品質重視のカンティーナに変貌を遂げました。彼等のコンセプトはゲンメの個性の追求。
『ゲンメは他のどのネッビオーロとも違う。しかしランゲの造り手のような高い意識を持って造っている造り手は多くない。収量が多すぎる。我々は勇気を持って収量を抑える。夏の間のグリーンハーベストと収穫前の摘果によって各要素の凝縮した葡萄を収穫することが大切』
と語り、全ての葡萄は手作業でケアされます(収穫もて作業)。畑ではボルドー液などの最低限のもの以外は薬剤を使用しない。ゲンメの個性を守っていく為に土壌環境を守ることは大切。そして何よりも飲み手にとっても有害なものは使用すべきでないと考えている。また、彼等はウーヴァ・ラーラやヴェスポリーナといった地元品種にも力を入れていて無骨な印象の野生種をしっかり収量を制限することで個性的で魅力あるワインに仕上げていることも注目して頂きたい。
北ピエモンテのネッビオーロ。
これからの季節、料理をしっかり引き立てます。
お試しください。
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